
| 染色体異常、先天異常 |
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| ARTが受精卵(出生児)に与えうる影響には、「体外操作」や「顕微操作」による人為的な影響と、ARTを受ける患者さんの背景による影響とが考えられます。 報告ではARTによる妊娠では自然妊娠に比べて流産率は高いとされますが(前述)、流産児や出生児の染色体異常および先天異常の発生率は、自然妊娠と差が見られません。 つまり卵子を取り出し培養する「体外操作」は、受精卵の染色体異常を増やさないと考えられます。また染色体に異常がない夫婦の場合では、体外受精と顕微授精による受精卵の染色体異常の発生率に差がないとの報告より、「顕微操作」 も受精卵の染色体に影響をおよぼさないと考えられます。 一方、患者さんの背景による影響には女性側と男性側の要因があります。 女性側要因としては年齢が重要であり、加齢により卵子の染色体異常が増加し、それに伴い流産と染色体異常児の出産率は増加します(例:ダウン症)。 参考)Down症出産率
男性側要因としては不妊男性の5.6%に染色体異常が認められ、これは一般男性の0.6%に比して高い頻度です。従来は妊娠をあきらめていた無精子症〜高度乏精子症の場合でも、顕微授精の技術によって妊娠が望めるようになりましたが、男性の性機能に関する遺伝子はY染色体上に存在するため、出生児が男児であった場合、父親から男性不妊を受け継ぐ可能性があります。 しかし現時点では次世代、次々世代などへの影響についての、はっきりとした結論は出されておらず、今後の集計を待つことになります。 |
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| ◇重症男性不妊の染色体異常検査 |
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当院では重症男性不妊の場合、事前に男性側の染色体検査を実施しております。
参考)出生時の形態異常発生率
参考)5歳時の先天異常発生率(日本受精着床学会2006年報告)
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