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受精卵凍結保存
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◆受精卵の凍結保存と融解胚移植
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受精卵は凍結保護剤を用いて液体窒素で凍結すると、半永久的に保存が可能です。採卵後、何らかの理由で新鮮胚移植されなかった受精卵は、凍結して保存することが可能です(受精卵凍結保存)。この凍結した受精卵は、融解して移植することができます(凍結受精卵融解胚移植)。
凍結受精卵の保存については、「受精卵・配偶子凍結保存規約」を参照下さい。
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□凍結保存を行う状況
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1.
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新鮮胚移植後、受精卵に余り(余剰卵)が生じた場合。
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2.
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新鮮胚移植が下記の理由でキャンセルとなった場合。
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採卵数が多く血中エストロゲン値が高いため、副作用(卵巣過刺激症候群)が出現する可能性が高い場合。
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| ・ |
子宮内膜が薄く、移植に適さない場合。
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| ・ |
体調不良など。
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3.
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別の周期で移植を予定している場合。
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□凍結保存の時期
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受精卵は受精後の各ステージにおいて凍結保存が可能ですが、当院では主に前核期胚と胚盤胞での凍結を行います。なお未受精卵(卵子)の凍結保存は、妊娠率が極めて低いため、当院では実施しておりません。
前核期胚凍結
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受精後1日目の前核期胚の凍結
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初期胚凍結
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受精後2〜3日目の初期胚の凍結
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胚盤胞凍結
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受精後5日目の胚盤胞の凍結
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□保存状態
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複数の受精卵を凍結する場合、1回に使用する受精卵の数に合わせて小分けして保存します。妊娠率の高い胚盤胞は1回の移植で1個使用するので、凍結は1個ずつ行います。
胚盤胞
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1個ずつ凍結(1回の移植で1個使用)
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前核期胚
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1〜3個ずつ凍結(1回の移植で1〜3個使用)
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◆凍結受精卵の融解胚移植
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凍結受精卵は融解後、数時間〜数日間培養した後に移植します。
具体的には凍結前核期胚は融解後1〜2日培養して初期胚移植をするか、4日間培養して胚盤胞移植を行います。
凍結胚盤胞は融解後、数時間培養して当日に移植します。
また凍結受精卵は、融解していつでも子宮に移植できる訳ではありません。
移植に先立ち、月経周期の調整や着床に適したホルモン環境を作ることが必要となります。
1.
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ホルモン補充周期胚移植
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卵胞ホルモン剤や黄体ホルモン剤を服用することで、自然排卵と同じホルモン環境を再現して受精卵を移植する方法です(排卵は起こりません)。子宮内膜の厚みが十分になれば、受精卵を融解します。
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2.
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自然周期胚移植
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自然排卵にタイミングを合わせて胚移植する方法です。排卵が確認された後に受精卵を融解します。
融解胚移植のスケジュールでは、採卵周期の様に毎日注射を行うことはありません。
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◆受精卵の凍結のリスク
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1.
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凍結および融解、保存によるダメージ
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受精卵は「凍結」および「融解」の際にダメージを受けることがあるため、受精卵のすべてが生き返り、良い状態で移植ができるとは限りません。
凍結受精卵は融解後しばらく培養し、最終的な状態を確認して胚移植を検討します。
融解時の受精卵生存率(2006年)
前核期胚
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208個中、196個生存(生存率94.2%)
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胚盤胞
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148個中、143個生存(生存率96.6%)
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2.
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胎児への影響
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現時点では凍結受精卵の融解胚移植による出生児とそれ以外の出生児との先天異常の発生率は、ほぼ同等であるといわれています。しかし臨床応用されてまだ歴史が浅い治療法であるため、長期の影響(たとえば次世代、次々世代)については不明である点をご了承下さい。
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3.
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受精卵の凍結により透明帯が硬化して孵化障害を起こすことがあります。
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当院では融解胚移植に際しては、全例で孵化補助法を行っています。
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4.
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災害などにより、凍結保存された受精卵が損傷、紛失する可能性があります。
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◆凍結保存シミュレーション
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以下に採卵後の胚の培養と凍結保存の例を示します。
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採卵日
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採卵数12個
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↓
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2日目
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前核期胚10個
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・・・→
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3個を凍結保存
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↓
↓
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3日目
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初期胚7個
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・・・→
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2個を新鮮胚移植
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↓
↓
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5日目
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胚盤胞2個
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・・・→
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2個を凍結保存
胚盤胞に到達しなかった3個は廃棄
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12個の卵子を採卵し、翌日に10個の受精卵(前核期胚)ができたとします。
この前核期胚10個のうち3個を凍結保存し、残り7個を初期胚培養します。
この初期胚7個のうち2個を胚移植し、残り5個を胚盤胞培養します。
このうち2個が胚盤胞に到達し、これを凍結します。到達しなかった3個の受精卵は移植に用いることができないため廃棄します。
凍結数
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前核期胚
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3個(1つの容器に保存。1回分)
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胚盤胞
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2個(2つの容器に保存。2回分)
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→凍結容器数 3ロット
料金16,800円×3ロット=50,400円
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