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孵化補助法(AHA)

孵化補助法(AHA)

胚盤胞まで発育した受精卵が着床の際に胚を取り囲む透明帯という殻を破って外に出ることを孵化(ふか)と言います。たとえ良い受精卵であったとしても、この孵化がうまくできなかった場合には着床することができません。こうした孵化障害は、良好な受精卵を移植しても妊娠に至らない原因の一つと考えられています。

孵化障害には、胚の質に起因するものと、透明帯の構造に起因するものがあります。後者には透明帯の硬化や肥厚があり、これらは卵子の老化や、受精卵を体外培養することにより、もたらされる変化とされています。 こうした問題を防ぐため、透明帯部分に切開を加えたり、完全に取り除いたりすることで、胚の脱出を助ける技術が孵化補助法(AHA:アシステッドハッチング)です。

 

□ 当院における孵化補助法の適応

以下の場合には、移植に際し孵化補助法を併用しております。

透明帯の硬化・肥厚が予想される場合

 ① 高年齢(35歳以上)の人
 ② 凍結受精卵を融解胚移植する場合
 ③ 血中ホルモンのFSH値が上昇している人
 ③ 長期培養された胚(胚盤胞培養)

その他の適応

 ① 良好胚を移植しても着床しない場合
 ② 反復不成功例

 

□ 孵化補助法の種類

 ① 機械的方法
 

マイクロピペットやレーザーを用いて透明帯に孔を開けたり、切開を加えたりする技術です。

透明帯切開法:透明帯に切開を加えて孔を開ける方法。

不妊不育治療センター ASKAレディースクリニック 透明帯切開法
 ② 化学的方法
 

薬液を用いて透明帯に孔を開けたり、透明帯を溶解したりする方法です。

透明帯開孔法:透明帯の一部を溶解して孔を開ける方法。
透明帯菲薄化法:透明帯の一部を菲薄化する方法。
透明帯溶解法:透明帯をすべて溶解除去する方法。

当院では、受精卵への影響が少ないレーザー光による透明帯菲薄化法を用いております。

□ 孵化補助法の問題点

孵化補助法の有用性と安全性については、まだ十分には検証されておらず、一定の見解もありません。さらに操作に伴い、胚に傷がつく可能性もありますので、適応については慎重に対処することにしております。

 

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