医療法人平治会 ASKAレディースクリニック

流産
自然妊娠における流産は、およそ10〜15%に起こりますが、ARTによる妊娠では、これより高い率となります。(流産率 体外受精:21.9%、顕微授精:23.8% 日本産婦人科学会2005年集計)。
こうした流産の原因には受精卵の染色体異常や母体の年齢と体質、子宮筋腫や子宮内膜症、感染症、免疫などが関与しているとされます。最も頻度の高い染色体異常(後述)は一つの自然淘汰であり、流産を防止する策はないため、多くの場合その経過を見守るだけとなります。

□流産とその取り扱い
流産というと出血と腹痛といったイメージを連想しますが、実際にはそうとは限りません。超音波検査法により、流産の多くは自覚症状が出る前に診断されるようになりました。

1.
化学的流産(化学的妊娠)
尿検査で妊娠反応は陽性であるが、子宮内に胎嚢が確認されない妊娠。しばらく高温期が続いた後、遅れて月経となる。これはいわば超初期の流産ですが、臨床的には流産として取り扱うことはありません。流産と言っても量の多い月経と違いはなく、流産手術の必要もありません。1ヶ月の避妊期間の後、治療再開できます。

2.
臨床的流産
妊娠反応に続いて子宮内に胎嚢や胎児が確認されたが、その発育が停止した状態。最も頻度が高いのは、胎嚢は確認されたが胎児心拍の確認ができない妊娠5〜7週の流産。
出血などの症状がなくても、超音波検査にて発育が確認できなければ、流産と診断されます。数日〜数週間の後、子宮内容は自然排泄されますが、子宮内にとどまる「稽留流産」では、流産手術が必要となります。
手術を受けた場合は、およそ2ヶ月の避妊期間が必要です。


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