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精子凍結保存の手引き

精子の凍結保存

人工授精や体外受精などにおいて精子を使用する場合、その当日に精液を採取することをおすすめします。しかし夫が出張などで来院できない場合には、予め採取し保存しておいた精子を治療に用いることが可能です。
また癌に対する化学療法や放射線治療の副作用により造精機能の低下が予想される場合では、治療前に精子を凍結保存しておくことで将来の妊娠の機会を失わずに済みます。

 

□ 問題点

凍結保存された精子を融解すると、凍結前に比べて生存率が低下します。保存期間が長期に渡ると、この傾向はより強くなります。
凍結保存された精子を用いることで出生児に何らかの影響が及ぶ可能性については、現時点の研究報告では否定的です。しかしこうした治療法の歴史は比較的浅いため、今後の集積により何らかの影響が判明する可能性があることをご了承ください。

 

□ 凍結方法

1回の射精で得られた精子は、人工授精および体外受精の場合には、治療1回で使い切りとなります。顕微授精に使用する場合には、精子の状態に応じて小分けして保存することができます。

 人工授精用:1回分
 体外受精用:1回分
 顕微授精用:数回分(精子の状態による)

 

□ 保存期間

精子の保存期間は、原則として10年を超えないものとしますが、未婚者の場合には保存期間の延長に応じることも可能です。 また保存に際し安全性には十分配慮しますが、災害や火災などにより保管された精子が紛失、破損する可能性があります。この場合、この損失を補償することはできません。従って未婚者などが長期間に渡って保存を希望される場合には、複数の医療施設において凍結保存しておくことをおすすめします。

 

精子凍結の手順

精子の凍結には事前に予約が必要です。前日までにお電話で予約をお取りください。

当日はできるだけ来院し院内で採精してください。
精液を自宅から持参した場合には、状態が悪くなることがあります。

 

□ 受付時間

午前 9:00〜12:00
受付時間内に来院して、採精してください。
凍結保存に関する同意書は、ご本人が署名捺印の上、ご提出ください。

 

□ 凍結保存費用

精子凍結保存費用20,000円(税別)
この費用には、凍結のための手技料と一年間の保管費用が含まれます。
精子の凍結保存にかかる諸費用は、すべて自由診療となります。

 

□ 凍結保存期間の延長

精子凍結保存延長費用30,000円(税別)
精子の凍結後、保存期間が一年を超える場合には延長申請が必要となります。
所定の申請書にご本人が署名捺印の上、ご提出ください。

 

□ 精子の廃棄

必要のなくなった精子を廃棄する場合には廃棄申請が必要となります。
所定の申請書にご本人もしくは親族が署名捺印の上、ご提出ください。
なお凍結期間を満了しない場合でも凍結保存費用の返金はできません。

 

精子凍結保存規約

精子の凍結保存は日本産科婦人科学会の会告に従い、当院の定める規約に基づいて行われます。

 ①

精子の凍結保存期間は、社会通念上、妊娠および子育てに適当と思われる年齢を超えないものとします。保存期間は原則として最長10年とし、凍結保存を延長するには1年ごとに更新申請が必要です。

 ②

凍結および融解操作、長期保存によって、精子が損傷を受け妊孕性が低下もしくは失われる可能性があります。こうした場合、当施設は責任を負うことができません。

 ③

天災や火災などの不慮の事故で施設が損壊し、保存されている精子が損傷もしくは紛失してしまう可能性があります。こうした場合、当施設は責任を負うことができません。

 ④

保存期限を越えて定められた申請が行われない場合(本人に連絡がとれない場合を含む)、凍結精子は当施設の判断により、期限を3ヶ月越えた時点で廃棄となります。

 ⑤

精子の凍結保存、延長、融解使用および廃棄には同意書が必要です。

精子の凍結保存、凍結延長
本人が成人の場合には、その同意により実施されます。
本人が未成年の場合には、本人および親権者の同意を得て実施され、成人に達した時点で本人に凍結保存継続の意思の確認が必要となります。

精子の融解使用
凍結精子を融解使用する場合にはその都度、本人の同意書が必要となります。

凍結精子の廃棄
不要となった精子の廃棄には本人の同意が必要です。
本人が死亡した場合には、親族(配偶者あるいは親権者)の同意が必要です。本人が死去した場合、いかなる理由があってもその精子を使用することはできません。

 

精子凍結保存延長申請について

精子の保存期間は、凍結日から起算して一年間となっております。
初回にお支払いいただく「精子凍結保存費用」には、「凍結手技料」と「一年間の保存管理料」が含まれております。

凍結期限を越えての精子の凍結延長を希望される場合には一年毎に更新手続きが必要です。凍結の延長を希望される方は、保存期限が切れるまでに、所定の手続きを行ってください。

 

□ 凍結延長申請手続き

支払い方法は「郵送(現金書留)」あるいは「来院にての窓口支払い」のどちらかとなります。

現金書留
 ① 凍結延長申請書」に必要事項を記載し、費用と共にお送りください。
 ② 入金の確認後、領収書と受理書をお送りいたします。
※振り込み後1ヶ月以上経過しても領収書がとどかない場合には、その旨を電話にてご連絡ください。
来院にての窓口支払い
 ① 申請書を記載して持参して、お支払いください。
 ② その場で領収書と受理書をお渡しします。

 

□ 凍結延長費用

 精子凍結延長料(一年延長):保存ロット数に関係なく30,000円(税別)

 

精子廃棄申請について

凍結期限を越えての保存を希望されない場合、あるいは保存期限を待たずに廃棄を希望される場合には以下の手続きが必要です。

 ① 廃棄申請書」にご本人(死去の場合は親族)が署名・捺印のうえ、封書にてお送りください。
 ② 書類確認後、受理書をお送りします。

 

□ 期限を過ぎても延長もしくは廃棄申請がない場合

1ヶ月を過ぎた時点で、こちらからご自宅(もしくは携帯電話)に督促の連絡をいたします。この電話にご本人以外の家人が出られた場合、治療に関する個人情報が漏れる可能性があることをご了承ください。

「凍結延長申請書」もしくは「廃棄申請書」をお送りしますので、ご記入のうえ送付してください。なお連絡が取れない場合には3ヶ月を過ぎた時点で、廃棄させていただきます。

連絡先が変更になった場合(転居・自宅および携帯電話番号の変更)、離婚された場合、ご本人の死去の場合には必ずご連絡ください。

 

  pdf 精子凍結保存についての同意書
  pdf 精子 凍結延長申請書
  pdf 精子 廃棄申請書
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