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不妊不育治療センター 医療法人明日香会

 0742-51-7717

〒631-0001 奈良市北登美ヶ丘3-3-17

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免疫療法

習慣流産に対する免疫療法のご案内

免疫と流産
免疫とは身体を守るための防御力ですが、外部から侵入するウイルスや細菌、身体の内部に発生する癌細胞に対する働きだけでなく、妊娠した際には胎児に対しても作用します。流産と免疫の関係については、過去にはHLAタイピングや夫婦間リンパ球混合培養検査により夫婦間の免疫認識に異常がみられる「夫婦間免疫不適合」という考え方があり、そう診断された場合、妻に夫のリンパ球を接種する治療が行われてきました。しかしその効果については、大規模な臨床試験にて“有用がない“という認識となっております。

胎児の成分の半分は母親由来、半分は父親由来ですので、胎児は母体にとって免疫的には異物として扱われ、攻撃を受ける可能性があります。従って妊娠を継続するためには、胎児を免疫から守る何らかの免疫が存在すると考えられているのです。最近では免疫的な流産の原因は夫婦間の免疫の問題ではなく、母児間の免疫の機能不全が原因と考えられています。一通りの検査で異常のみつからない「原因不明不育症」においては、こうした免疫異常がその原因になっている可能性が指摘されています。

免疫療法とは
流産を繰り返す婦人に「免疫賦活剤」を投与することで、母体の胎児に対する免疫的な認識力を高め、胎児を流産から守るという治療法です。
しかしこの治療法に対しては世界的に一定な評価がなく、統一された方法もありません。日本では各施設が独自の考えで実施しているのが現状です。

免疫にはリンパ球T細胞とB細胞によるものがありますが、これらは外敵(抗原)を認識してから、それに対する攻撃を開始します。インフルエンザのワクチンを受ければ免疫ができ、感染を防げるのはこれらの免疫の作用によります。
また免疫担当細胞には他にNK(ナチュラルキラー)細胞があります。これは相手を認識することなく攻撃をするのが特徴です。このNK細胞の攻撃力が高い場合に流産が起こりやすいとされています。免疫療法とはある種の免疫賦活剤を投与することにより、NK細胞の働きを抑え、流産を予防しようとする治療法です。

当院での免疫療法
免疫療法に対しては現在のところ統一された治療法がなく、施設毎に独自に行われているのが現状です。こうした状況を勘案し当院では、以下のように対処しております。

夫リンパ球による免疫療法については、世界的に評価が否定されているため、現在は行っておりません。輸血と同じ扱いになるリンパ球移植は、副作用の面からも問題があります。
現在はピシバニールという免疫賦活剤を使用しております。このピシバニールは、元々癌に対する治療で併用される免疫療法の一種です。身体の免疫力を高めることにより癌細胞を攻撃するのがその作用機序です。習慣流産に対しては、母体による胎児の認識力を高めることで、NK細胞から胎児を守る免疫力を高め流産を防ぎます。

免疫療法の適応
免疫療法を実施する人
・NK細胞活性が高い人(42%以上)
・流産を3回以上繰り返すが、検査で原因が判明しない人

免疫療法を受けることができない人
・他に流産の原因が判明している人
・自己免疫異常(抗核抗体陽性、抗リン脂質抗体陽性)のある人

治療方法
妊娠初期(妊娠4〜5週)と、その2週間後にピシバニール0.2KEを注射

副作用
・投与当日は、発熱や全身倦怠感が起こります。
・注射部位に発赤や硬結、掻痒感などの局所症状が出ることがあります。
・本胎児への影響の報告は今のところありません。

料金
免疫療法 1回10,000(税別)

免疫療法についての説明と同意

更新日:

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