
| 人工授精とは |
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| 人工授精とは、「授精を目的として精子を人工的に女性性器内へ注入する方法」をいいます。現在では専門クリニック以外でも広く行われているこの治療法の歴史は、意外と古く、1799年に英国で最初の妊娠が報告され、日本では1949年に最初の人工授精が行われたとの記録があります。 |
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| 人工授精の種類 |
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| 人工授精には提供精子の種類により、配偶者間で行うAIH(H:Husband)と非配偶者間で行うAID(D:Donor)とがあり、一般に人工授精といえば前者を示します(ASKAではAIDは行っておりません)。 参考)第三者から提供された精子を用いたAIDは、以下の施設で実施されています。 東京:慶応義塾大学・木場公園クリニック・はらメディカルクリニックほか 大阪:西川婦人科内科クリニック・かのクリニック・セントマリー不妊センターほか また人工授精は、狭義には「子宮腔内に精子を注入する方法(IUI)」を指しますが、採取した精子を夫が直接、注射器(シリンジ)で妻の膣内に入れるという、自宅で誰でもできる簡単な方法(シリンジ法)もあります。 精子の状態の良くない男性不妊に対しては、適応となりませんが、最近増加しているED(勃起障害)などの性交障害の一部に対しては、自宅でできる一つの有効な方法かと思います。 |
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| 妊娠率 |
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| 人工授精の妊娠率は、原因別に分類した厳密なものは見あたりませんが、「人工授精1回あたり5〜10% 治療を受けた人あたり15〜20%」という数値が平均的であり、思ったほど高いものではありません。 |
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| 実施回数 |
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| 「人工授精は、何回まで受けられるか」との質問をよく受けますが、当院での累積妊娠率を調べると、「人工授精で妊娠した人の9割以上は、4回目まで」というデータがでています。すなわち5回目以降は、確率がかなり下がるということです。しかし中には、10〜15回で成功する人もいるため、何回まで行うかは、不妊原因を考えた上で相談して決めております。 |
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| 人工授精は人工受精ではない |
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| 「受精」と「授精」は違います。前者は、「受精する」、後者は「授精させる」という意味です。ちなみに「体外受精」では前者を用い、「顕微授精」では後者を用います。 「人工授精」という言葉に惑わされがちですが、本当に「受精」が起こっているかは、この方法では確認ができません。これは精子を子宮の奥深くに直接注入することで、精子が卵子に出合う為に泳がなくてはならない距離を短くして受精の確率を上げるのが目的であり、最終的には精子次第となるのです。 |
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| 人工授精の失敗 |
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| 人工授精を何度も繰り返しても妊娠に至らない場合には以下の原因を考えます。 精子側の要因 ・ 卵管に到達する精子が少なく、受精に必要な濃度に至らない。 ・ 卵管に到達し卵子と出会ったが、受精能力がない(受精障害)。 卵子側の要因 ・排卵が起こっていない(排卵障害)。 ・排卵が起こっているが、卵子が卵管に取り込まれない(ピックアップ障害)。 ・ 卵子の成熟度、質が悪い。 ・ 受精したが、受精卵の質が悪い。 卵管の要因 ・ 検査では異常が見つからないが、通過性に問題がある(通過障害)。 ・ 卵管采に癒着などがあり、ピックアップ障害を起こしている。 子宮の要因 ・ 子宮内膜が薄い(着床障害)。 これらのほとんどの原因については、簡単に調べられる検査法はありません。 腹腔鏡手術や、体外受精を行って初めて判明する原因も少なくないのです。 繰り返しても成功しない場合にはこれらの可能性も考えて、体外受精などへステップアップするかどうかについて検討することになります。 |
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| 人工授精の手順 |
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| 1.採精 |
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| 人工授精に用いる精子は、自宅から持参していただいても、ASKAの採精室でお採りいただいても、どちらでも結構です。 (自宅採精) ・容器に採取した精子は、常温で放置してください。 冬場は、タオルなどでくるんで持参してください。 ・採精後、「3時間まで」を目安として、来院してください。 ・人工授精の予定日の3〜7日前は、原則として禁欲願います。 ・採精容器を忘れずにお持ち帰りください。 (院内採精) ・受付で「人工授精の院内採精」であることを告げてください。 ・「採精室」にご案内します。 |
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| 2.精子の調整 |
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| 精子を遠心分離し、運動性の良い精子を回収します。また雑菌などを取り除きます。精子の状態によって、処理時間は変わるため(45〜90分)待ち時間は一定ではありません。 洗浄処理が完了すれば、時間がたっても精子の状態は、劣化しません。 |
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| 3.人工授精 |
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| ・診察台にて、柔らかい細いチューブを用いて子宮の奥に精子を注入します。 この処置は、数十秒〜数分で終わり、ほとんど痛みを伴いません。 処置後は10分間の安静となります。 ・処置後、少量の出血が出ることがありますが、当日の入浴は可能です。 また家事や仕事も、通常通りで結構です。 ・抗生物質が一日分処方されますので、服用してください。 |
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| 当日の手順 |
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| 1.受付にて「人工授精申込書」を提出してください。 2.本人確認のための、「確認証(タグ)」をお渡しします。 持参された精子容器に「確認証」と同色の「確認シール」と「申込書」が貼られます。 また人工授精の際にはこのシールが貼られた容器をご本人に確認していただきます。 「院内採精」の方には、シールを貼った容器をお渡しします。 3.「精子の調整」が終わりましたら、内診室へご案内します。 お名前と「確認証」を確認します。 精子の容器に貼られた「シール」の「色と名前」が本人のものであることをご確認ください。 |
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