医療法人平治会 ASKAレディースクリニック

 

ステップアップ方式
 
タイミング法
  診察の流れ
 

タイミング法(自然排卵)では1周期当たりおよそ2〜3回の診察が必要となります。
その人の排卵のパターンがつかめれば、診察回数を減らすことが可能です。
月経周期が28日型の人の場合には、おおよそ以下のスケジュールとなります。
(28日型の人の診察)
 第1回目(排卵前:月経の11〜12日頃):おおよその排卵日を予想します。
 第2回目(排卵直前:月経の14日前後):成熟卵胞が形成されていれば性交日を指導します。
 第3回目:排卵を確認し、子宮内膜の厚みを測定して着床に十分かどうかを調べます。

 

  通院回数(目安)
   
治療法 回数 受診時期
タイミング法(自然周期) 1〜2回 排卵前〜排卵後
タイミング法(排卵誘発剤併用) 2〜3回 月経時、排卵前、排卵後
人工授精(排卵誘発剤併用) 4回 月経時、排卵前、当日、排卵後
   

月経周期が30日未満の方の場合の通院回数です。月経周期が長い方の場合には、診察回数が増えます。

  その他
   

卵胞計測のための超音波検査費用は、自然周期の場合には自費となります。
排卵誘発剤を使用する周期では、1ヶ月当たり3回までは保険でまかなうことができますが、それ以上の回数は自費になります。
超音波検査費用
 保険 1回当たり1,600円
 自費 1回当たり2,000円

ステップアップ治療
   

なるべく自然に近い方法から始めますが、状況に応じた進め方が必要です。
年齢、不妊期間、子宮筋腫や子宮内膜症などの合併の有無などにより検討します。

  推奨される治療回数(目安)
   
  自然排卵
タイミング法
排卵誘発剤併用
タイミング法
人工授精 体外受精
顕微授精
30歳未満 3周期  3〜6周期  5〜10回 
30〜34歳 3周期  3〜6周期  5〜6回 
35〜37歳 3周期  3〜6周期  4〜6回 
38〜40歳 3周期  1〜3周期  3〜4回 
41歳〜 なし なし 0〜3回 
卵管性不妊症 なし
重症男性不妊症 なし
   

※治療は右側に向かってステップアップしてゆきます。

  治療を急ぐ必要のある方
   

高齢、FSH高値、AMH(抗ミュラー管ホルモン)低値の方

毎年100万人の新生児が産まれますが、この内、40歳以上で初めて出産する人の割合は、“1%”に過ぎません。当院で妊娠出産に至った最高齢は45歳(体外受精)です。不妊の最大の原因は「卵巣(卵子)の老化」であり、老化を防ぐ方法は簡単ではありませんので、できるだけ早く妊娠するしか方法はありません。排卵に係わるホルモンであるFSH(卵胞刺激ホルモン)は年齢に伴い上昇し、また卵巣に残っている卵胞数の指標となるAMH(抗ミュラー管ホルモン)は低下します。これらが年齢以上に悪い数値である場合、治療を急ぐ必要があります。

   

婦人科的合併症(子宮筋腫、子宮内膜症)のある方

子宮内膜症により卵巣に卵巣嚢腫(チョコレート嚢腫)ができると、卵巣の機能が低下します。卵巣の正常部分がこの腫瘍に置き換わってしまうため、卵子の数が減少し質も低下してしまうのです。不妊治療中には子宮内膜症は改善することはなく、むしろ悪化してゆきますので、できるだけ早く妊娠することが重要となります。
また子宮内膜症の病変が卵巣から周囲の臓器に広がると、癒着が生じます。卵管が癒着した場合、卵巣から卵管への卵子の受け渡しも障害される可能性があります。これをピックアップ障害といいます。この場合、タイミング法や人工授精の治療法は一切無効となります。
そのためチョコレート嚢腫があり癒着が予想される場合には、最初に手術を選択する場合もあります。しかし高齢などで妊娠を急ぐ場合には、体外受精が有効です。
子宮内膜症は妊娠することで軽快して行きますので、妊娠は一石二鳥となる訳です。

 

子宮筋腫は30〜40代の女性によく見られる良性腫瘍です。子宮筋腫は必ずしも不妊の原因となる訳ではありませんが、その大きさと場所によっては原因となりえます。
超音波検査やMRI検査で子宮筋腫の状態を把握した後、まずは手術を行うか、それとも不妊治療を先行させるかを検討します。
子宮筋腫は自然に小さくなることは稀で、不妊治療中には大きくなることの方が多いので、なるべく早くに妊娠することが重要となります。

検査一覧
   

3大検査および超音波検査の費用の目安は以下の通りです。検査には保険が適応される項目と、されない項目があります。検査料金は判断料や検体採取料、初診料(再診料)、加算などが加わった金額になります。(表記は概算です。また自費検査については、消費税がかかります)

   
項目 保険項目 保険外項目 費用合計
血液検査
低温期
LH・FSH・PRL・エストロゲン・
テストステロン・抗核抗体・TSH
抗精子抗体 8,000円 
高温期 E2・P4・クラミジア抗体IgG・貧血 クラミジア抗体IgA 6,000円 
抗ミュラー管
ホルモン(AMH)
  自費検査 5,000円 
風疹抗体 検査は任意です 自費検査 2,500円 
精液検査 精子濃度・運動率・奇形率 SMI 5,000円 
卵管造影検査 造影剤(イソビスト) 造影用カテーテル(消耗品) 7,500〜10,000円 
超音波卵胞計測 1,600円  2,000円   
  LH:黄体化ホルモン FSH:卵胞刺激ホルモン
   

脳(下垂体)から出る卵胞を発育させ排卵を促すホルモンです。
卵巣機能(卵巣の老化)をある程度評価できます。

  PRL(プロラクチン):乳腺刺激ホルモン
   

脳(下垂体)から出る乳汁分泌を促すホルモンです。
高値の場合、不妊症や流産の原因となることがあります。下垂体腫瘍が存在する場合もあります。

  TSH:甲状腺刺激ホルモン
   

脳(下垂体)から出て甲状腺から甲状腺ホルモンを分泌させるホルモンです。
女性の数%の方に甲状腺機能の異常が見つかります。甲状腺機能に異常がある場合には不妊症や流産の原因となることがあります。

  エストロゲン(卵胞ホルモン、女性ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)
   

卵巣(卵胞と黄体)から出る妊娠とその維持に必要なホルモンです。

  抗核抗体
   

免疫病の有無を調べます。免疫病は不妊症や流産の原因となることがあります。

  抗精子抗体
   

精子を不動化させてしまう抗体です。抗精子抗体が陽性の場合には、自然妊娠が難しくなります。
数値が高い場合には、人工授精や体外受精が必要となります。

  抗ミュラー管ホルモン
   

卵巣年齢を調べる検査です。卵巣に残っている卵子の数を反映します。この数値が年齢平均値に比べて低い場合、卵巣がより老化していると考えられます。
高齢の方やFSHが高く卵巣の老化が疑われる方は、受けるのが望ましい検査です。

  風疹抗体
   

妊娠初期に風疹にかかると、胎児に先天性風疹症候群(難聴、白内障、心臓病)が発症する可能性があります。抗体検査を行い、抗体が陰性(8倍、8倍未満)〜弱陽性(16倍)の場合にはワクチンを受けて下さい。

   

保険適応の診療行為の費用については、診療報酬の改訂に伴い予告なしに変更となりますので、ご了承ください。なお自費診療の項目の改訂については事前に告知いたします。

精液検査について
  【精液採取に際しての注意事項】
   

検査に先立っては、検査日の3〜7日前に一度射精しておくのが理想的です。
それが無理な場合でも、禁欲期間ができるだけ2週間以上にならないようにしてください。
また、ご主人の体調が悪いときは、検査を延期してください。
当日は、ご主人様のカルテを作成しますので、保険証を持参してください。

  【採取方法】
   
1. 院内にある精液採取のための部屋(採精室)にご案内します。
2. 採取する前には手を洗ってください。
3. マスターベーションを行い、精液を容器内に射出してください。
4. 容器のフタをしっかり閉めて名前を書いたラベルを容器の側面に貼った後、受付に提出してください。
  【自宅で採取する場合の注意事項】
   

自宅で採取した検体でも検査は可能ですが、以下の点にご留意ください。

   
1.

潤滑剤により精子の運動率に影響が出ますので、コンドームを使用して採取しないで下さい。

2. 採取後の精液は、常温(18〜22度)で保管してください。
極端に暑い所や、寒い所には放置しないでください。冷蔵庫で冷やしたり、カイロで暖めたりしないでください。寒い日はタオルなどにくるんで持参してください。
3. 採取後の精液は、3時間以内に持参し、受付に提出してください。
早いほど検査結果は正確になります。時間がかかると運動率が低下します。
   

 精液検査受付時間 午前9時〜12時 

 検査を希望される場合は、前日までに電話で連絡ください。 
 自宅採取される方は、事前に容器をお渡しします。 

必ずお読みください(重要)
  診察予約について
 

当院は予約制ですが処置や診察内容によっては、診察時間が大きくずれ込む場合があります。
とりわけ週末はご夫婦で受診される方が多いため混み合います。また体調の悪い方を優先する場合もあります。2時間以上お待ち頂くこともありますので、時間に余裕をもってお越し下さい
大変、ご迷惑をおかけしております。

  お子様連れの方へ(特に「二人目不妊」の方へ)
   

お子様連れの方のため「優先予約枠」を設けておりますので、できるだけこの時間帯をご利用ください。それ以外の時間帯をご利用になる場合には、お子様の行動が他の方の迷惑にならない ようにご配慮くださいませ。
多くの不妊クリニックでは、お子様連れをお断りしていますが、これは子供のいないご夫婦への配慮によるものです。当院ではあえて子連れを容認しておりますが、お子様が泣き叫んだり、 走り回ったりする場合には、子連れでの来院をお断りする場合もありますので、ご理解くださいませ。

  不妊治療費について
   

不妊治療には保険が使える場合(保険診療)と、使えない場合(自由診療)とがあります。
診察の中心となる超音波検査料の自己負担額は一回当たりおよそ1600円(自費の場合は2000円)です。一周期あたりの診察回数が多い方の場合には、この負担を考慮して、検査料をご請求しない場合があります(同じ診察内容でも料金が異なる場合は、超音波検査料が請求されていないとお考えください)。料金に不明な点がありましたらお問い合わせ下さい。

  緊急時の連絡方法について
   

治療中の出血や腹痛などで診察を希望される場合には、できるだけ診察時間内にお電話ください。時間外の緊急の場合には「緊急連絡先(診察券に記載)」に電話しますと、院長の携帯電話に転送されます。運転中や入浴中、就眠中、マナーモードの場合には、一度で連絡がつかない可能性がありますので、しばらくしてから再度かけ直すか、「留守電」に入れて下さい。

   

《緊急電話の際の応対》
電話ではまず、フルネームと今周期の治療法、最後の診察日を言ってください。
例「人工授精をしている中山アスカです。月曜日に注射を打ってからお腹が痛みます」
例「現在、妊娠6週の中山アスカです。月曜日の診察後から出血が止まりません」

予約の変更や緊急性のない問い合わせの場合には、緊急回線を使用しないでください

  妊娠判定
   

毎周期の治療に際して、妊娠の判定はご自分で行ってください。妊娠判定には市販の妊娠検査薬を使用してください。人工授精の方の場合には、アスカでお渡しする検査薬を使用してください。反応が陽性になった場合にでも順調な経過になるとは限りませんので、必ず一週間以内に受診してください。
見た目には月経と思われる場合でも、正常妊娠、初期流産、子宮外妊娠の可能性がありますので、基礎体温にも注意してください。

   

次の場合には妊娠の可能性があります

月経時期

月経の予定日を一週間過ぎても始まらない。
予定日の数日前から少量の出血がある。

基礎体温 高温期が18日以上続く。出血はあるが、体温が十分に低下しない。
出血量 出血はあるが、量がいつもより少ない。いつもより早く終わった。
腹痛 月経が終わった後も鈍痛やキリキリとした痛みがある。
   

注意
排卵誘発剤(クロミッド)を服用する周期では月経量が少なくなる事があります。
黄体ホルモン(ルトラール・プロゲストン)を服用すると、月経が遅れることがあります。
HCG製剤を使用した場合には検査の時期によっては偽陽性となることがあります。

  子宮癌検診と乳癌検診
   

子宮癌検診

20歳以上の方は年1回の子宮癌検診をお受け下さい。当院は奈良市の検診指定施設となっておりますので、奈良市在住の方は配布される受診票をご利用ください。それ以外の居住地の方は、医師にご相談ください。
通院していても癌検診を行わなければ、子宮癌の診断をすることはできません
「産婦人科に通院しているので、診てもらっているので安心だ」とは思わないでください。

   

乳癌検診

乳癌検診についても妊娠前に一度は受けておく方が良いと考えます。30歳以上で出産および授乳経験がない、血縁に乳癌の方がいる、肥満傾向、初潮が早かった、ホルモン治療を受けている人は自己検診と年1回の癌検診をお奨めします。乳癌検診は超音波検査あるいはマンモグラフィーのある施設でお受け下さい(触診だけの検診は意味がありません。また産婦人科医院では乳癌検診はできません)。

基礎体温について
 

毎朝定刻に起きて“100分の1”の精度で体温を計るという行為は、よく考えてみれば異常な習慣と言えます。測定がストレスになったり、体温の上下で気分まで上下する方は、「基礎体温病」です。そもそも基礎体温はホルモンのバランスだけを反映しているものではありません。
体調や睡眠、疲労や飲酒などにより自律神経が影響を受け、身体の体温は大きく変化します。
体温の変動を全て排卵と結びつけるのは、おかしな話です。はっきり言いますと、基礎体温から排卵を予測することは、我々でもできません。とは言え、有用な情報も多いので、可能であれば記録してみてください。

  月経周期の数え方
   

当院では「次の診察日は月経の10日目」という表現がよく用いられます。
これは月経開始日を「1日目」として、そこから数えて「10日目」という意味です。
周期によっては月経の開始日が分かりにくい場合がありますが、そのような時は「月経の出血量が増えた日」もしくは「基礎体温が高温期から下がった日」を「1日目」として数えます。ただし診察日の指定は厳密なものではありませんので、若干のズレは気にしないで下さい。

よくある質問集
   
Q.

治療中に風邪薬や生理痛の鎮痛剤を服用しても大丈夫でしょうか?

A.

原則として排卵前であれば市販薬(風邪薬、鎮痛剤)の服用は大丈夫です。
生理痛に関しても我慢する必要はありません。

   
Q.

排卵誘発剤や黄体ホルモンと市販薬を一緒に服用しても大丈夫でしょうか?

A.

これらの薬剤との併用は問題ありません。

   
Q.

風疹にかかっているかどうかが心配です。

A.

妊娠中に風疹(発熱・発疹・リンパ節腫脹)に罹患すると胎児に先天性風疹症候群(難聴・白内障・心臓病)が起こる場合があります。これから妊娠を考える方は、まずは風疹抗体検査(自費で2500円)を行って抗体の有無をご確認ください。抗体値が低い場合(8倍未満、8〜16倍)の方は、ワクチンを進めします。なおワクチンを打った場合には、2ヶ月間の避妊が必要となります。抗体検査は当院でも行えますが、ワクチンは小児科でお受け下さい。
※先天性風疹症候群の患者の増加が報告されており、厚労省より注意勧告がなされています。
※「三日はしか」ともよばれる風疹にかかったことがあるかどうかの記憶はきわめて曖昧ですので、できるだけ検査を受けましょう。

   
Q.

治療中にサプリメントを摂っても良いでしょうか?

A.

市販のサプリを服用することは問題ありません。ただし妊娠にとって効果があるかどうかは不明です。

   
Q.

葉酸は摂った方が良いのでしょうか?

A.

葉酸は穀物などに多く含まれる栄養素ですが、これが不足することにより神経管開存症(二分脊椎)が発生すると言われており、妊娠前からの摂取が推奨されています。

   
Q.

「親知らず」が時々痛むことがあります。大丈夫でしょうか?

A.

治療の必要性のある虫歯や親知らずがある方は、妊娠前に治療を完了してください。
妊娠すると歯周病にかかりやすくなり、治療に手間がかかります。また治療を行う場合にも、レントゲンや投薬(特に鎮痛剤は使用できません)には十分な配慮が必要となります。

   
Q.

妊娠判定はどうしたら良いでしょうか?

A.

月経の予定日を一週間過ぎても月経がないか、高温期が18日以上持続する場合には妊娠の可能性があります。市販の妊娠検査薬で判定を行って、陽性となった場合にはただちに受診してください。流産や子宮外妊娠となる事もあるため、判定が陽性であっても「順調」とは限りませんので、当院を受診してください。(病院で行う妊娠判定は保険が使えません)

   
Q.

ASKAでは妊娠後、いつまで診察してもらえるのでしょうか?

A.

分娩予定日が決定する妊娠8〜9週頃まで診察をさせていただきます。

   
Q.

「月経の10日目に受診」と言われましたが、いつ受診するのでしょうか?

A.

月経周期は月経開始後の日数で数えます。従って、「月経10日目」とは月経の初日を 「1日目」と数えて、10日目の日です。その時点で、月経が終了していても構いません。

   
Q.

治療中に激しい運動をしても大丈夫でしょうか?

A.

体力が衰弱するほどの運動はおすすめしません。治療内容により医師より安静を指示される場合があります。

   
Q.

治療中にサウナや岩盤浴、ホットヨガは問題ありませんか?

A.

あまり高温となる環境に長時間滞在することはおすすめできません。
新陳代謝は良くなっても、受精卵への影響が無いとも言えません。

 

 

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