精索静脈瘤

精索静脈瘤とは

精巣から流出した細かな静脈(つる状静脈叢)は次第に合流して内精索静脈となります。この内精索静脈を血流が逆流して、つる状静脈叢に血液がうっ滞したのが精索静脈瘤です。精索静脈瘤は男性不妊症の原因となると一般に考えられています。また精索静脈瘤は健康には影響しませんが、陰嚢の不快感や痛みをきたすことがあります。

手術の有効性

精索静脈瘤がある男性不妊症の方に精索静脈瘤の手術をすると精子の数や運動率が良くなって子供を授かる方がおられます。精索静脈瘤手術を行った場合、手術後約6割の患者様で精子濃度または運動率の改善がみられ、手術後1~2年の自然妊娠率は約30%と報告されています。

手術方法

先に述べましたように内精索静脈の血液が逆流するのが精索静脈瘤の原因ですから、この内精索静脈を糸でしばった上で切り、逆流しないようにするのがこの手術の原理です。精巣から血液が流れ出なくなるが大丈夫かと疑問に思われる方もいらっしゃいますが、精巣から血液が流れ出ていく血管は他にもあり問題はありません。精索静脈瘤手術には、血管を鼠径管より上で切断する高位結紮術と、鼠径管より下で切断する低位結紮術がありますが、大阪府四條畷市の畷生会脳神経外科病院では低位結紮術を行っています。

低位結紮術のメリット
・術後の再発が少ない
・陰嚢水腫の合併が少ない
・創が小さくて痛みも少ない

手術は腰椎麻酔で行います。腰椎麻酔後創部の剃毛を行った後、手術用顕微鏡を用いて行いますので創は3センチ位となります。手術時間は約30分です。
食事は手術日の夕食から可能です。手術直後は痛みのために歩きにくいですが、しだいに痛みが軽くなり翌日退院可能となります。

手術のリスク

痛み:通常は手術後数日で軽くなりますが、時に数ヶ月にわたり痛みが続くことがあります。
出血・感染:まれに再手術が必要になることがあります。
精索静脈瘤の持続・再発:手術を行っても精索静脈瘤が消失しなかったり、手術後いったん消失した精索静脈瘤が再発したりすることがあります(数%)。精索静脈瘤が残っていても血液の逆流がなければ問題はありません。
陰嚢水腫:手術後、精巣の周囲にリンパ液が溜まり陰嚢が腫れることがあります(数%)。
精巣萎縮:非常に稀ですが、手術後に精巣が萎縮してしまうことがあります。

実施施設・費用

手術は、大阪四條畷市の畷生会脳神経外科病院で行います。
手術日は月、火、水のいずれかで当日入院手術、翌日の朝退院の1泊2日です。

健康保険を使用して手術をするには腰椎麻酔(下半身麻酔)が条件となります。下半身麻酔での手術は3割負担で7万円弱くらいの自己負担となります。
全身麻酔を希望される場合は片側の精索静脈瘤の場合25万、両側ならば30万で保険が適応されず全額自費になります。

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