生殖補助医療の料金について

体外受精(顕微授精)は、保険適応となっていないため、これにかかわる診察料、検査料、投薬料、技術料は全額自己負担となります。
こうした自由診療の料金設定には一定のルールがないため、施設による価格差が生じます。当院では診療報酬を以下のように定めています。

保険点数の設定のある医療行為は、その料金の10割分に消費税を加算。
保険点数のない医療行為は、独自に設定。

100円の医療行為を受ける場合、健康保険が70円を負担するため、自己負担は30円ですみますが、同じ医療内容が自由診療のもとで行われると、全額100円(税別)が自己負担となります。
※自由診療には、消費税が加算されます。
※当院は、奈良県(市)、大阪府(市)、京都府、その他の自治体の「特定不妊治療費助成金制度」の認定機関となっておりますので、対象となる方は助成金を受け取ることができます。

諸費用一覧

診察料 料金(税別)
再診料 800
再診料+超音波検査(月経時) 1,300
再診料+超音波検査(卵胞計測) 3,300

 ※診察回数によっては、料金を減額する場合があります。

検査料 料金(税別)
 検査名
術前一般検査(初回採卵時のみ) 10,000
エストロゲン(採卵前) 2,300
プロゲステロン(採卵前・移植時) 2,000
精液検査(一般検査) 2,000
超音波検査 2,500
妊娠検査(hCG精密定量) 1,500

※術前一般検査:血液型、感染症、肝機能、貧血、血液凝固機能など

投薬料(注射剤他) 料金(税別)
 薬剤名
HMG製剤
HMGフジ 150単位 1,810
HMGテイゾー 150単位 1,810
HMGフェリング 150単位 1,810
HMGフェリング 75単位 1,530
FSH製剤
フォリルモンP 150単位 2,200
フォリルモンP 75単位 1,710
フォリスチム 150単位 7,000
フォリスチム 75単位 4,000
フォリスチム 50単位 3,240
フォリスチムカートリッジ 300単位 17,200
フォリスチムカートリッジ 600単位 34,290
フォリスチム 専用ペン 3,200
フォリスチム 専用針(9本) 180
HCG製剤
HCG 5000単位 480
黄体ホルモン剤
プロゲストン注 50mg 240
プロゲデポー注 125mg 200
ウトロゲスタン膣錠 300
ルティナス膣錠 400
GnRHアゴニスト
スプレキュア 12,400
イトレリン 8,300
小分けボトル(2日分) 2,000
ルティナス膣錠 400
GnRHアンタゴニスト
セトロタイド0.25mg 7,000
ガニレスト 0.25mg 7,000

※注射には注射手技料200円が加算されます。注射だけの受診の場合でも再診料がかかります。

技術料 料金(税別)
採卵培養費用
採卵〜培養 体外受精 160,000
  顕微授精加算 卵子10個以下 +50,000
  顕微授精加算 卵子11個以上 +80,000
胚移植費用
新鮮胚移植 60,000
凍結卵融解胚移植 80,000
オプション加算
胚盤胞培養 +20,000
孵化補助法 +20,000
エンブリオグル 着床促進培養液 +10,000
SEET法 子宮内膜刺激法 +20,000
その他
採卵実費 採卵できなかった場合の手技料 20,000
麻酔料 15,000
凍結保存
受精卵 凍結保存料(1ロットあたり) 20,000
  継続管理料 1年間 30,000
射出精子 凍結保存料 20,000
  継続管理料 1年間 30,000
精巣内精子 精子確認検査 30,000
  精子回収 30,000
  凍結保存 20,000
  継続管理料 1年間 30,000

※受精卵の凍結費用は、容器数(ロット数)×20,000円で計算します。
※受精卵の継続管理料は、ロット数に関係なく年間30,000円となります。
※ロットに凍結できる受精卵の数は、初期胚であれば2個まで、胚盤胞は1個です。

技術料解説

費用 解説
「採卵〜培養」 採卵を行い卵子と精子を受精(媒精)させた後、受精卵を初期胚まで培養するのに必要な費用です。
顕微授精を行う場合には、これに「顕微授精費用」が加算されます。
胚盤胞培養する場合には、これに「胚盤胞培養費用」が加算されます。
「新鮮胚移植」 「採卵〜培養」に続いて、新鮮胚(初期胚あるいは胚盤胞)を移植するのに必要な費用です。
孵化補助法を併用する場合には、「孵化補助法費用」が加算されます。
「凍結融解胚移植」 凍結保存された受精卵を融解して胚移植するのに必要な費用です。
融解操作が加わる分だけ「新鮮胚移植費用」より高くなります。
孵化補助法を併用する場合には、「孵化補助法費用」が加算されます。
「顕微授精」 顕微授精を行う際に「採卵〜培養」費用に加算される費用です。
採卵数により加算額が決まります。
「胚盤胞培養」 初期胚を胚盤胞にまで培養するのに必要な費用です。
胚盤胞にならなかった場合でも返金はできません。
「採卵実費」 採卵したが卵子が得られなかった場合にかかる採卵費用です。
「受精卵凍結保存料」 受精卵(初期胚あるいは胚盤胞)を凍結保存するのに必要な費用です。
凍結費用は凍結に用いる容器(ロット)数で計算します。
1ロットに保存できる受精卵の数は、初期胚であれば2個まで、胚盤胞は1個です。
この費用には一年間の保存費用(管理料)が含まれます。
「受精卵継続管理料」 受精卵を液体窒素の中で保管する費用です。
一年ごとに行われる凍結保存の更新手続きの際に請求されます。
「麻酔料」 採卵に麻酔を使用した場合にかかる費用です。

※当院の支払いは、銀行振り込みやクレジットカードに対応しておりません。

支払方法

料金は採卵費用と胚移植費用の2回に分けてお支払いいただきます。

採卵費用(採卵当日に必要な費用)
・「採卵〜培養」にかかわる技術料
・加算費用(顕微授精・胚盤胞培養などの技術料)
・投薬料(内服薬など)
・麻酔料

胚移植費用(胚移植当日に必要な費用)
・「新鮮(凍結融解)胚移植」にかかわる技術料
・加算費用(孵化補助法・エンブリオグル・受精卵凍結保存などの技術料)
・投薬料(内服薬など)
・血液検査料

割引制度

毎回の治療費は高額となるため、採卵回数が一定以上になった場合、減額する料金システムにしております。
具体的には採卵回数が4回目以降で、割引料金が導入されます。

※ここで言う「採卵回数」とは、「採卵〜培養」費用を支払った回数を指します。
 採卵しても卵子が得られなかった場合は、回数に数えません。

採卵回数 1〜3回目 4回目 5〜9回目 10回目以降
開始日 なし 3割引 5割引 特別料金

割引が適応されるのは、受精卵凍結保存料を除いた技術料のみとなります。
診察料・検査料・投薬料についての割引はありません。
また妊娠出産された場合には、割引回数はリセットされます。

支払いシミュレーション

以下に排卵誘発から採卵、胚移植、妊娠判定までの支払いの具体例を示します。

このシミュレーションは標準的な治療パターンを例にして算出したものであり、診察回数や薬剤の使用量については、個人差があります。
とりわけ排卵誘発剤はその種類によって金額が大きく変わります。どのような薬剤を使用するかは、その人により違いますので、ここでは典型的な使用例についてお示しするにとどめます。

排卵誘発剤の種類と料金(例)
月経開始後3日目から9日間注射を行った場合使用する薬剤により下記の様な差が生じます。
実際に多いのはのケースです。
リコンビナントFSHのみ使用 フォリスチム150単位×9日間 63,000
リコンビナントFSH
自己注射キット使用
フォリスチムカートリッジ600単位×2
フォリスチムカートリッジ300単位×1
専用ペン型注射器×1 注射針×9
89,160
ピュアFSHのみを使用 フォリルモンP150単位×9日間 19,800
ピュアFSH+hMG製剤を使用 フォリルモンP150単位×2日間
HMGフジ150単位×7日間
17,070
クロミッド(内服)のみ クロミッド錠2錠×5日間 1,150

※注射だけで来院の際にも、再診料と注射料が別途必要となります。

代表的な4つの治療パターンについて説明いたします。

パターン1 排卵誘発:注射(刺激法)
授精方法:体外受精と顕微授精併用(スプリット法)
胚盤胞になった受精卵は一旦凍結し翌周期に融解胚移植
パターン2 排卵誘発:クロミッド(低刺激法)
授精方法:体外受精と顕微授精併用(スプリット法)
胚盤胞になった受精卵は一旦凍結し翌周期に融解胚移植
パターン3  
凍結受精卵をホルモン補充周期にて融解胚移植
 
パターン4 排卵誘発:注射(刺激法)
授精方法:体外受精と顕微授精併用(スプリット法)
胚盤胞になった受精卵を新鮮胚移植

刺激法で最も多いパターン:パターン1+パターン3→妊娠判定

低刺激法で最も多いパターン:パターン2+パターン3→妊娠判定

パターン1 治療カレンダー

刺激法にて排卵誘発を行い、体外受精と顕微授精のスプリット法にて受精させた後、胚盤胞に育て全胚凍結を行う場合

周期 受診 診察・検査・投薬 支払い額(税別)
1   ※前周期投薬料 14,030
2      
3 診察 再診料、超音波検査、採血、FSH注射 13,500
4   FSH注射 2,200
5   FSH注射 2,200
6   FSH注射 2,200
7   FSH注射 2,200
8 診察 再診料、超音波検査、FSH注射 5,500
9   FSH注射 2,200
10   FSH注射 2,200
11 診察 再診料、超音波検査、FSH注射 5,500
12 診察 再診料、超音波検査、採血、hCG注射 8,080
13      
14 採卵 再診料、採卵費用、投薬料、精液検査料 250,000
15   後日、凍結保存費用20,000円×凍結ロット数  
16      
17      
18      
19      
20 診察 再診料、超音波検査 1,800
21      
22      
23      
24      
25      
26      
27      
28      
29      
30      

パターン2 治療カレンダー

低刺激法にて排卵誘発を行い体外受精と顕微授精のスプリット法にて受精させた後、胚盤胞に育て全胚凍結を行う場合

周期 受診 診察・検査・投薬 支払い額(税別)
1      
2      
3 診察 再診料、超音波検査、採血、投薬 12,950
4      
5      
6      
7      
8      
9      
10 診察 再診料、超音波検査 3,300
11      
12 診察 再診料、超音波検査、投薬 5,300
13      
14 採卵 再診料、採卵費用、投薬料、精液検査料 250,000
15      
16      
17      
18      
19      
20      
21      
22      
23      
24      
25      
26      
27      
28      
29      
30   後日、凍結保存費用20,000円×凍結ロット数  

パターン3 治療カレンダー

凍結保存された受精卵をホルモン補充周期にて融解胚移植を行う場合

周期 受診 診察・検査・投薬 支払い額(税別)
1      
2      
3 診察 再診料、超音波検査、投薬 3,960
4      
5      
6      
7      
8      
9      
10      
11 診察 再診料、超音波検査、投薬 5,240
12      
13      
14 診察 再診料、超音波検査、採血、投薬 25,480
15      
16      
17      
18      
19      
20 移植 再診料、融解胚移植※、採血、投薬 112,800
21   ※オプション:孵化補助法、エンブリオグ  
22      
23      
24      
25      
26      
27      
28      
29   判定:陰性の時 2,300
30 判定 判定:陽性の時 17,600

パターン4 治療カレンダー

刺激法にて排卵誘発を行い、体外受精と顕微授精のスプリット法にて受精させた後、胚盤胞に育て新鮮胚移植を行う場合

周期 受診 診察・検査・投薬 支払い額(税別)
1   ※前周期投薬料 14,030
2      
3 診察 再診料、超音波検査、採血、FSH注射 13,500
4   FSH注射 2,200
5   FSH注射 2,200
6   FSH注射 2,200
7   FSH注射 2,200
8 診察 再診料、超音波検査、FSH注射 5,500
9   FSH注射 2,200
10   FSH注射 2,200
11 診察 再診料、超音波検査、FSH注射 5,500
12 診察 再診料、超音波検査、採血、hCG注射 8,080
13      
14 採卵 再診料、採卵費用、投薬料、精液検査料 251,170
15      
16      
17      
18      
19 移植 再診料、新鮮胚移植※、採血、投薬 102,300
20   ※オプション:孵化補助法、エンブリオグル  
21   後日、凍結保存費用20,000円×凍結ロット数  
22      
23      
24      
25      
26      
27      
28      
29   判定:陰性の時 2,300
30 判定 判定:陽性の時 15,200

採卵・移植・凍結記録(覚え書き)


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