Achievement and Success with Kitatomigaoka Art staff



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不妊治療〜ここだけのお話 創刊号(1月31日発刊)

発行部数 210部(まぐまぐ)
発行元 http://aska-cl.com/
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【CONTENTS】

01:不妊治療Q&A
02:診療の場から〜妊娠率の謎
03:全国子宝温泉情報
04:自然至善(si-zen si-zen)
05:ASKAクリニックからのお知らせ
06:編集後記



◆はじめに

この度、ASKAレディースクリニックのメールマガジン「ここだけのお話」が創刊となりました。
タイトルの「ここだけの」からは、不妊医療の暴露ネタが期待できるとお考えになる方も多いことかと思いますが、オフィシャルなのであまり過激な内容にはなりません。

外来診察でも「あすか通信」でも取り上げることができない話題を掘り出してマンスリーに皆様にお知らせしたいと思います。

内容は医療情報の他、子宝温泉、グルメ、娯楽など肩肘はらないお気楽路線にするつもりです。会員の皆様からの投稿も大歓迎!「一言いいたい!」ことなどがあれば掲載させていただくつもりです。

不妊治療のストレス発散のための院外処方となればと思っております。

                          院長 中山 雅博



◆不妊治療Q&A〜不妊治療はいつから始めるといいの?(by BUN)

最近、TVなどを見て「不妊だったらどうしよう?」と検査に来られる方がおられます。その時に「もし不妊だったら不妊治療はいつ始めればいいのですか?」という質問をよくされます。その問いについてお話したいと思います。

基本的に皆様もご存知の通り、妊娠を希望してきちんと性生活を送られているのに2年以上赤ちゃんが授からない場合は不妊症と診断されます。最近では1年間できなければ不妊症の確率が高いということで治療を開始されるドクターも増えてきました。

まず一番最初に必要なのはやはり検査です。それもまず婦人科の検査を定期的(1年に1回)に受ける事が大事です。ホルモン異常や月経異常、子宮内膜症、 子宮筋腫、子宮ガンと不妊に関連する疾患を見落とさないためです。
また、それと合わせて不妊治療を望むなら不妊治療のための検査が必要だと思います。

これで異常がなければ、安心してある程度の年齢までは子供を授かる可能性が高いので、計画的に家族計画を立てられると思います。

しかし、もしあなたが35歳以上であるならば少し急がれた方がいいと思います。子供を妊娠する力が40才を超えると急に衰えるからです。

よって今日のまとめは下記の通りです。

1)婦人科の検査をまめに受けることにより効果的な家族計画、または治療の開始が予定できる

2)年齢によって急がなければならない場合もある



◆診療の場から〜妊娠率の謎(1)

朝日新聞社の情報誌「アエラ」が昨年末に全国で生殖補助医療(以下;ART)を行っている施設を対象に妊娠率について独自にアンケート調査を行い、集計結果が特集記事として掲載された。眼に飛び込んできた「妊娠率で病院を選ぶな」という逆説的でシニカルな見出しに、思わず苦笑した。

不妊専門クリニックのみならず、多くの施設でARTが行われるようになった現在、治療を受ける側の関心事の一つはその施設の「妊娠率」であるに違いない。妊娠率と言うと皆さんは、その数字にどのようなイメージをいだかれるであろうか?

一般に公表されているARTの妊娠率は、「体外受精(もしくは顕微 授精)により採卵し、受精した胚を移植した後に子宮内に胎嚢(赤ちゃんの部屋)が見られる場合」を「妊娠」として取り扱っていることが多い。ここで注意しなければならないのは、「妊娠率」イコール「出産に至る率」ではないという事である。

ARTによって妊娠してもその内20%は流産に終わるというデータがあり、「妊娠率」には、この流産となる妊娠も含まれているのである。妊娠しても出産 できなければ、それは受ける側にとっては意味のないことであるため、最も分かりやすいのは「生産分娩率」、即ち体外受精(顕微授精)を行った患者さんの 総数の内、出産に至った割合を示すことであろう。

ではなぜこの「生産分娩率」がおもてだって用いられないかというと、前述の「妊娠率」に比べて当然値が低くなるので、「見栄えがしない」というのが一つ の理由である。

医学的な理由としては、例えば母体の年齢が高くなればそれに応じて流産は増えるなど、治療を行っている母集団による影響を受ける事と、無事に出産に至る かは不妊施設の手を離れた後の周産期管理の影響を受ける事から、我々は、自身の技術力の指標として「胎嚢の確認」をもって「妊娠」と判断せざるを得ないという内情もある。

この「妊娠率」は、なかなかのくせ者であることが少しお分かりいただけたであろうか。しかし実はさらにたちの悪いことがある。「妊娠率」は、簡単に操作ができてしまうのだ。

人聞きの悪いことだが本当である。施設の公表する成績は、あくまで自己申告であり第三者の監査が行われているものではない。「妊娠率」に隠されたトリックの種明かしをしてみたい。(次に続く、次回をお楽しみに♪)



◆全国子宝温泉情報

長浜太閤温泉温泉(滋賀県)

http://www.onsen-hot.com/kinki/siga/nagahama/top_naga.htm

琵琶湖の北東のほとり、長浜城跡の「豊公園」内に湧きます。
豊臣秀吉に初めて子どもが誕生したことにちなんで名付けられ、“子宝の湯”とも呼ばれています。
かつては中山道と北陸を結んだ北国街道が町中を走り、長浜は宿場町として、また湖上交通の要として栄えました。今でも当時の町並みやガス灯が残り、昔の港町の風情を色濃くとどめています。 湖北の詩情ただよう雰囲気と琵琶湖の絶景が満喫できる温泉です。
泉質:含鉄泉 16.5〜20度
効能: 神経痛、リウマチ、血行障害、更年期障害、痔疾、婦人病、筋肉痛、関節痛、五十肩



◆自然至善(si-zen si-zen)

「卵の発育のために自分でできる何か良いことはありませんか?」外来で患者さんからよくこのような質問を受けることがあります。日常生活習慣や嗜好など生活の中で不妊症を少しでも改善に導くアイデアがあるのなら、といった思いは誰にでもあるでしょう。

このコーナーでは、いわゆる「民間療法」から「代替医療」までを取り上げカダラに良いと言われている事をご紹介してみたいと思います。
第一回目は、「漢方療法」を取り上げ、シリーズでお送りいたします。
我々になじみ深い漢方薬ですが、不妊治療においても効果を発揮してくれるのでしょうか?専門家のアドバイスを受けながら分かりやすく検証してゆきたいと思います。

〜〜〜漢方ってなに?〜〜〜

1 心身一如(しんしんいちにょ)

心身一如・・この100年、目覚しい進歩とともに病気の治療に大きく貢献してきた現代の医療は、今後さらに標的を絞った専門的かつ細分化された治療が主流になっていくと思われます。

一方、漢方では心(精神活動や感情など)と体(内臓機能など)は切っても切り離せない密接な関係にあるものと考え、一つのものという意味で“心身一如”と捉え、治療するのが特徴です。

内分泌機能の乱れが、精神活動の乱れと密接に関係している女性の病気に、漢方治療が適しているといわれるのも、このような考えがベースにあるからだろうと思われます。今回より、漢方に関するお話を提供することになりました。少しでも皆様にお役に立つ情報をお知らせできればと思います。

PART1・・・漢方治療の目標は『患者さんが満足すること』

漢方に対して皆様はどう感じておられるでしょうか?
漢方の目的は、心身のバランスを整え、不快な症状を改善させることにあり、患者さんが満足することにあります。患者さんの満足とは、言い換えれば生活の質(QOL=Quality of Life)を向上させることです。

それは、通常あまり見られなかった「冷え」や「疲れやすさ」などの症状を含め、患者さんが不快に思う様々な症状を軽減させるとともに、その根本的原因を取り除くことです。

近年は、西洋医学でも「QOL」を重視した治療が大切である事が提唱されていますが、漢方医学では生活の質を向上させる治療が、以前から日常的に行われてきています。漢方の場合、治療の効果があったかどうかの答えを出すのは、患者さん自身です。

これからは、西洋医学の特定の標的に絞った治療と、体全体のバランスを整え治癒力を促進していく漢方医学の、相互補完的治療の時代に入ってきているのではないでしょうか。

次回は西洋医学と、漢方医学の違いについてもう少し具体的にお話をさせて頂きます・・・・・
                  (協力 カネボウ薬品株式会社)



◆ASKAレディースクリニックからのお知らせ

当院では2004年から、メールマガジンによる情報提供を行ないます。ホームページでのコミュニティの充実を図ると共にメルマガでも楽しい話題やクリニックの情報を月1回のペースでお送り致します。

★編集後記

寒い日が続きます。休日の今日は、朝から雪が舞っています。かじかんだ指に吐息を吹きかけながらパソコンに向かうこんな日は、「コタツの虫」となって一日を過ごします。

クリニックの広報活動の一貫としてメルマガを創刊することになりました。
体裁にこだわらず、普段着のままで本音トークができればと思っています。

FMラジオのDJ気分(?)で、皆様からのお便りなども紹介してみたいと思っておりますので、ご協力くださいませ(粗品進呈!期待はしないで)。
なお私の強力なパートナーとして「BUNちゃん」にもコンテンツを担当してもらっていますので、こちらも楽しみにしてください。

皆様からのご意見、ご感想を心よりお待ち申し上げております。

ASKAレディースクリニック掲示板〜カキコお待ちしております♪
http://aska-cl.com/board.cgi


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★発行者  ASKAレディースクリニック  中山雅博
URL http://aska-cl.com/
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