Achievement and Success with Kitatomigaoka Art staff



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不妊治療〜ここだけのお話 第2号(2月29日発刊)

発行部数 232部(まぐまぐ)
発行元 http://aska-cl.com/
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【CONTENTS】

01:不妊治療Q&A
02:診療の場から〜妊娠率の謎(2)
03:全国子宝温泉情報
04:自然至善(si-zen si-zen)
05:ASKAクリニックからのお知らせ
06:編集後記



◆はじめに

医療現場を扱ったTVドラマの視聴率が良いらしい。医局の利権争いを描いた「白い巨塔」、僻地問題を取り上げる「Drコトー診療所」、研修医の健闘ぶりを描いた「BJによろしく」。外国モノでは「ER」がある。同じ医療ネタでありながら、その切り口は時代を写し出しているからこそ、多くの人を惹きつけるのだろう。気がつけばどれも毎週見ていたという人も多いのではなかろうか。

最近の傾向としては、実際の処置やスタッフの会話に現場のリアリティがあり、そんなところが関係者にもうけているそうな。専門性の高い業界だけに、内 情に分け入ればネタには事欠かない。当たり前の「日常」も演出次第と言えよう。

趣向は違うが、木村拓哉が旅客機の若きパイロットを演じる「グッドラック」では、放映後、航空整備士を志す若者の応募が急増したとのこと。こうしたドラマの社会に及ぼす影響は、思いのほかダイレクトなことに驚く。

ドラマの中では医療の現場は、良くも悪くも描かれたりするものだが、実際にはどうなのだろうか?答えはどれもみな「部分正解」である。

現実のブラックジャックと言えば、手術の腕前は経験相当で、時にはポカもある。いきなり僻地へ飛ばされたかと思えば、再び大学へ呼び戻され気がつけば 教授戦の渦中にいたりする。夜間の急患に眠れぬ当直を過ごしてもお構いなしの上司には、言い訳の一つもしたいとこだが、研究課題の締め切りが迫ってい る時に限って受け持ち患者の様態まで悪くなるのだ。

おっちょこちょいで優柔不断、うだつの上がらない不器用な外科医を主役にすえたドラマにはお目にかからない。決まって彼らはクールにして誠心誠意、メ スを握ればその仕事は周囲をうならせる、紛れもない将来の教授候補なのである。

「そんな(絵に描いたように優秀な)医者は、おらんやろ」と冷めた現場の声も聞こえてくるのだが、それでも世間が求める「お医者像」をまっこう否定は できない。なぜなら我々だってそのような理想を描いて「お医者」になることを夢見てきたのだから。これらのドラマを通じ、患者さんとの信頼関係を築く 上ではイメージも大切であることを、一視聴者として私も教えられるのである。

イメージと言えば、ドラマの中の産婦人科医は、眼鏡に口ひげをたくわえた色白の中年太りという印象があるが、そういえばどこかで見たことがあるような気がするが、、、?!
                         院長 中山 雅博



◆不妊治療Q&A〜女性が男性を元気にする方法 (by BUN)

不妊治療の分野だけでなく様々な分野で男性が元気がなくなってきたという意見が増えてきました。社会的なストレスと共にやはり生命力の低下というものが衰えてきているような気がします。

でもそんなことを言っていては子供はできません。じゃあどのようにすれば男性が元気になり、子供が授かるかを考えてみました。

1)栄養過多は逆効果、昔の日本のような粗食が子孫保存能力を高める

2)運動、特に精力に関連する体幹部や大腿部の筋肉トレーニング

3)排卵日については伝えない(興ざめするので)

4)ストレスの少ない日と排卵日をうまく組み合せる

5)友人でラブラブの夫婦やカップルとパーティを開く(ハートに火がつく  かも)

とにかく男性は押し付けられるのがどうも苦手です。自然に盛り上るような状況や身体作りがいい結果を生むのではと思っています。間違っても相手にプレッシャーをかけるようなことはしないでください。それは自分にプレッシャーをかけるのと同じ事ですから。



◆診療の場から〜妊娠率の謎(2)

まず第一に、何をもって「妊娠」としているかである。患者サイドに立った最も親切な表現は前述の「生産分娩率」であるが、単に尿検査で陽性が出ただけ で、胎嚢までは確認されなかった「化学的妊娠(流産)」を「妊娠」として扱うこともあると聞く。

そして第二に、どのような患者層を対象にしているかということ。つまり年齢の高い層が患者として多ければ全体の妊娠率は必ず下がる。なかなか成功しない 反復不成功患者が多い場合でも妊娠率は下がる。結婚して半年も経たない若い患者に、十分な一般不妊治療を試みることなく、速やかにARTにエントリーす れば妊娠率は、当然ながら上がるのである。年齢別に妊娠率を表示している施設は親切であるが、表記がない場合には高齢者を除外している可能性もあるのだ。

第三に、その施設がどれほどの症例数を扱っているかという事。学会の集計によると全国で登録されている550施設の内、年間200件以上の採卵を行って いる施設はわずか30余施設にすぎない。これは諸外国には見られない状況であり、日本にはいかに零細クリニックが多いかが分かる。このような施設では、 統計処理するには症例数が少ないため妊娠率の変動が大きい。即ち、月に2件の体外受精があったとしよう。このうち2例が妊娠すれば「妊娠率100%」と なり、1件でも「50%」である。この数値を鵜呑みにできないのは明白である。

第四は意外なことに体外受精(顕微授精)に要する費用である。ご存じの通りARTは保険適応を受けない自由診療であるため、その料金は施設により一律で はない。一回につき15〜50万円と較差の大きい料金設定には施設の抱える台所事情が反映されるのだ。

費用が安いと何度もトライできるので、受ける側としては安心であるが、その結果として反復不成功例が蓄積してゆき、妊娠率が下がることになる。
費用を高 く設定すると出費がかさむため、そうそう何度も受けることはできなくなり、難治症例が減ってゆくため妊娠率は向上するという訳である。

なるほど費用に見合った最高の機材と培養液を使えば妊娠率も上昇するとの触れ込みだが、その裏にはそういったトリックが隠されているかも知れないことを 受ける側は知っておくべきだろう。

いかにクリニックの掲げる「妊娠率」が都合の良いものであるか分かりいただけたであろうか。しかし、とは言ってもクリニックの技術を客観的に示す尺度は 今のことろ「妊娠率」しかなく、「たかが妊娠率、されど妊娠率」となるのである。

「妊娠率」は、高すぎても怪しいし、低すぎては心配なものだが、その高低だけで病院を選ぶことのないようアエラは特集記事で警告しているのだ。不妊医療の情報開示は、今後の大きな課題となろう。



◆全国子宝温泉情報

伊香保温泉

昔から婦人病や子宝の湯として親しまれている温泉です。
万葉の時代から人々に親しまれてきた、石段街がシンボルの温泉地。そこはかとなく、大正浪漫の雰囲気が漂い、ノスタルジックな気分にさせてくれる。
のんびりそぞろ歩きがおすすめの温泉地。

http://www.tanaka-tec.co.jp/roman/ikaho.htm

湯  : 炭酸鉄泉、石膏泉等 
効能 : 神経痛、婦人病等  



◆自然至善(si-zen si-zen)

PART2 西洋医学と漢方医学の違いとは

今回は西洋医学と漢方医学の違いについてご紹介させて頂きたいと思います。
まず西洋医学の特徴として心と体を分け、“細かい部分”の集合体と考えます。病気になった場合はその部分、つまり臓器や細胞がどのように障害されてい るか、その原因を科学的に究明する事が大切とされています。また治療法は細菌に対する抗菌薬のように病気の原因になるものに的を絞り治療を行います。

この様な西洋医学の考え方から、薬はある臓器や細胞にだけ一定の作用を及ぼすことを考えて作られており、病気の原因が明確な場合や急性の激しい症状や 外科手術を必要とするような状態には適しています。

一方、漢方の場合は前回でも少し触れていますが、“心身一如”(心と体は一体のもの)という考え方を基本とし心を含めた体全体の病態や体質をとらえ診 断します。病気を体全体のバランスが崩れた状態ととらえバランスを調整する事を基本とし、人が持っている自然治癒力を高め回復を図ります。
また個人差 を重視して治療することから同じ症状、病気の患者さんでも人によって処方する薬が異なる事があります。

また漢方薬はいくつかの生薬を組み合わせて出来 ており複数の作用が総合されて体全体に働きかけるものです。冷え症、肩こり、のぼせ、イライラなど原因が明確でなく、かつ心がかかわっているいわゆ る“不定愁訴”の治療や、体全体のバランスを改善(体質の改善)する際に漢方薬が適しているといわれるゆえんです。

この様に、本当に患者さんの為になる医療とは西洋医学、漢方医学のそれぞれの長所を生かし相互に補完し合う医療といえます。必要に応じた治療を組み合 わせながらを行っていくことが今後より重要になって来る事と考えます。

                  (協力 カネボウ薬品株式会社)



◆ASKAレディースクリニックからのお知らせ

1)生殖補助技術(ART)の手引きサイトを新しくOPENしました。自分が受けている治療について詳しく知りたい方やや知り合いや家族がどのような治療をしているのかの理解のツールのため作りました。是非、ご覧ください。

http://aska-cl.com/art

2)現在、薬の解説ページを制作中です。薬の事でこんなことを知りたいという要望がございましたら下記のアドレスまで遠慮なくお知らせください。

ASKAレディースクリニック



★編集後記

暖冬と言われた今年は、風邪も引かずになんとか乗り切ることができました。
私は、実は北国で生まれているのですが、どうも冬は苦手です。
いや、正確には嫌いではないのですが、積雪のない寒さはかえって身に応えるような気がするのです。そうかと言って、降ればそれはそれで、「寒い」を連 発しているのだと思いますが、、。

このところ昔に比べて降る雪の量が減りましたが、これも温暖化のせいとのこと。それでも先日の積雪の際には、用心して電車で通勤しましたが、学園前 に着くと、雪はすっかり止んでいて少々がっかり。次の雪の朝には、それを見越して車で強行しましたが、途中までアイスバーンになっていたため、ノロノ ロ運転となり遅刻しました。雪ごときにすっかり振り回されているようでは、道産子が泣きます。

次こそは「雪」辱をはらすぞ(?)

ASKAレディースクリニック掲示板〜カキコお待ちしております♪
http://aska-cl.com/board.cgi


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★発行者  ASKAレディースクリニック  中山雅博
URL http://aska-cl.com/
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