Achievement and Success with Kitatomigaoka Art staff



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不妊治療〜ここだけのお話 第3号(4月1日発刊)

発行部数 251部(まぐまぐ)
発行元 http://aska-cl.com/
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【CONTENTS】

01:不妊治療Q&A
02:診療の場から〜
03:全国子宝温泉情報
04:自然至善(si-zen si-zen)
05:編集後記



◆はじめに

私は、今この原稿をコンピューターのワープロソフトで作成している。
私の愛用機は、Appleマッキントッシュ(以下、マック)であるが、現在使用しているこのノートブックは4代目にあたる。

マイ・ファーストマックは、就職後に購入した「Power BooK 180c」である。
当時、TFTカラー液晶を装備したマックは高嶺(高値)の花であった。確か定価は70万円ほどだったと記憶している。オープンプライスで30万円くらいで購入したのだが、「なんとも高価な玩具(家内談)」と揶揄された。この相棒と私の相性は申し分なかったのだが、大学に戻り研究課題の統計処理をこなす ようになると、その力不足のため泣く泣く2代目を購入することとなった。

演算能力を誇った「Power PC7600/200」は、ヘビーデューティーをなんなくこなす頼もしいヤツであった。それでも「180c」が私の最愛の機種であることに変わりはな かった。当直にも同行し、時には枕にもなるタフな友である。ところが時代は「IT」に突入し、大学のLANに接続するためのインターフェイスをもたない 「180c」は次第に出番が少なくなってきた。

そして長らく放置した末にご機嫌を伺ったところ、相棒は私を拒絶しその後二度と立ち上がることはなかっ た。「180c」の喪が明けたころ、遅ればせながら自宅にもインターネット時代が到来し、三代目である「iMac」を購入することに。いままでにないビ ビッドで斬新なデザイン、テクノロジーを感じさせないキュートなフォルムに、私はすっかり魅入られてしまった。
しかし私の雑務が増えて行く中、モバイル への要望が高まり、昨年ついに「Power Book G4」という新しい仲間を迎え入れることになった。

「パソコン道楽(家内談)」と再びチクリと刺されるも、これはれっきとしたビジネスツールなのであ る。今度の相棒は、ハイパフォーマンスでブロードバンド時代をモノともしない最強の助っ人なのだから。

ここでそのスペックで「180c」と「G4」の両雄を比較してみると、CPUの速度は、33MHzから1GHzへと30倍、HDの容量は200MBから 現在は60GBへと実に300倍に向上しているのである。枕としての寝心地は、厚みのある「180c」に軍配が上がる以外は「G4」が圧勝のようだ。

こうした目を見張るパソコン性能の向上の一方で、取り残されて行く旧世代たち。改造を加えながら使い続けるコアなユーザーもいると聞く。しかし物悲しいかな、旧世代と共に進化に取り残されているのは、他ならぬ「使い手」の私かも知れない。進化を横目に私の主たる作業は、相変わらず「ワー プロ」であり、これからも代わり映えしない文章を打ち続けていくのだろう。

「ワープロだけなら私で十分」そんなロートル「180c」のつぶやきが聞こえてくるのである。

                         院長 中山 雅博



◆不妊治療Q&A〜健康食品と薬の違い (by BUN)

最近、不妊症の改善にサプリメントや健康食品といわれるものを使っている人、増えていますよね。じゃあ薬と健康食品の違いはなあに?と聞いても答えられる人は非常に少ないのが現状で、薬と勘違いしている人も少なくないのです。

薬は病院で出されるものは最低でも10年は開発に時間がかかっています。
その間に様々な試験を行い、人間の体に悪影響がないか、いい効果はあるのかということを綿密に調べて出てくるのです。だからその効果や副作用に対して科学的な根拠がしっかりとしているわけです。でもそれだけやっていても副作用が出たりしますよね。

一方、健康食品は食品ですから薬のような厳格なテストはありません。だからいうなれば誰でも作れるのです。さも効果があるかのごとく宣伝しているものがありますが、その根拠はないというに等しいと思います。

ざくろジュースやマカが良いとは言っていますが、その根拠は言い伝えのみで他にないということです。しかし、人間にはプラシーボ効果というのがあり、何も効かないでんぷんを飲んでもこれは薬だよと騙されて飲むとその精神的な安心感や期待感から効果があることは広く知られております。

健康食品は日常の生活の栄養のバランスの不均衡を是正するには効果的でそこから身体を強くして行こうという目的にはいいのですが、薬のような効果は期待できないことをご理解頂くと良いかと思います。



◆診療の場から〜生殖補助医療への公的助成金制度を考える

その1「不妊患者の立場から」

 不妊治療への助成金が04年度予算案に盛り込まれたとの新聞記事を目にされた方は多いであろう。ご存じの通り、体外受精などの生殖補助医療(ART)に関わる一切の治療費は保険給付の対象外であり、自由診療(自費診療)という形を取っている。50年以上の歴史を持つ人工授精でさえ、今なお対象とは なっていない事は「不妊症」が国策上いかにないがしろにされてきたかを物語っているといっては言い過ぎであろうか。

発展途上国型の人口増加を示し、多産であることが国益にかなうとされた時代は終わり、日本は今や世界的に見ても最も少子化が進んだ国となった。
少子化問題は社会保障制度や生産年齢人口の減少など、社会基盤に対する影響が深刻視されているのは周知であり、対策の一貫としての「助成金」制度は、より直接的な効果が期待されている。

勿論、この問題は不妊治療への公的介入だけで解決される類のものではなく、「安心して子供を出産して、育児ができる社 会制度」の整備も同時に進めなくては意味がないとの指摘もなされる。

近年、生殖に関する自己決定権「リプロダクティブ ライツ」は、女性に帰属するものとしてこれを保障し、「産むこと(産まないこと)を決定する女性の 意志」を尊重する社会を迎えつつある。「女性は産むのがあたりまえ」と捉えられていた時代は過ぎ去り、「産まず女(め)」などと女性を蔑む差別的な言い 回しは、影を潜めたと信じたいが、不妊症そのものが広く認知された訳ではない。不妊治療に対する国の姿勢が長らく変わらなかったのも、不妊症は「疾病ではない」という考えがなお支配的であったことの現れとも言える。

ARTに対する助成金問題は、不妊医療そのものに国が積極的に関わりを持った画期的な施策と持てはやされるとすれば、関係者は苦笑するばかりである。
なぜならこの鳴り物入りの助成金を巡って、一方で手放しに喜ぶことができない複雑な問題が懸念されているからだ。

まず第一に、国が介入することで「国策としての不妊治療」という面が誤って強調されれば、「産まないこと」を選択した女性にとっては、居心地の悪い社会となる。戦時下であれば「非国民」扱いされかねない。さらにその助成金も税金より捻出されることを考えると、助成を受けなければ損をした気分にさえ感 じられよう。

そして第二に、「産むこと」を選択した場合であっても、すべての不妊カップルが一律に支給対象となるわけではない。助成金の支給には「夫婦で年収650万円以下。事実婚は認めない」という条件が設けられている。これは分娩の際に社会保険より支給される「出産育児一時金」が、収入と関係なく受けることができるのとは対照的である。

さらに、給付条件を満たすものの、生殖補助医療までは考えていないご夫婦にとっては、「なぜ助成が受けられるのに、治療をしないのか」という周囲からの圧力がかかることも予想される。

そして第三は、全面的な医療保険の導入ではなく、「ARTに限った助成金」という形をとった点である。ARTは、その実績からしても、もはや立派な医療行為であり、一般不妊治療と同様に本来は、医療保険の給付対象として検討されるべきものである。とは言 え、国家は財源に窮してること、また施設間の較差が大きく受けられる医療の質にばらつきがあることなどを考えると、一律医療保険でまかなうことは困難で あることも理解しなくてはならない。しかしそうであれば、ARTに対する助成を進める前に、現在は自治体レベルで次世代育成支援対策推進法により行われ ている助成金制度を拡充することから始めるのが筋ではなかろうか。一般不妊治療を受ける夫婦への助成なくして、給付条件付きのARTに限るというのは、 あまりにもバランスを欠いた施策との感を拭えない。

助成金制度は、おおむね歓迎すべき大きな一歩である。しかしそこには、これからの日本の不妊治療と女性の権利を考える上で、極めてナイーブな問題が内在することを知っておきたい。

次回は、この助成金制度に対する専門クリニック側の受け止め方について触れることとする。



◆全国子宝温泉情報

【青森】浅虫温泉 

青森のいで湯、当浅虫温泉は、昔から古い温泉として全国に知られております。
平安時代の終わり頃(1190年ごろ)名僧慈覚大師が奥州巡教の折、傷ついた鹿が湯浴みするのを見て発見されたと伝えられています。

その地名はかつて住民が温泉で織布の麻を蒸していたため「麻蒸」とよばれ、後に火難をおそれて火に縁のある文字「蒸」を嫌い「浅虫」になったといわれます。

源泉名:浅虫温泉配当泉
泉質 :ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉
温泉の特徴:無色透明

浅虫温泉旅館組合
http://www.asamushi.com/



◆自然至善(si-zen si-zen)

PART3 漢方が女性の体質によく合う

今回は漢方が女性の体質によく合うという事についてご紹介させて頂きたいと思います。女性特有の病気に威力を発揮することも、漢方の大きな特徴です。

たとえば、冷え性は現代医学の診断ではとらえようがない病気で、そのため現代医学の診断名に冷え性はありません。ところが、漢方では「お血(血液の流れ が停滞したり途絶えたりしている状態)の証」ととらえて、それに応じた処方を服用すると非常に良くなるケースが多くみられます。また、更年期障害は女性 ホルモンの変化によって発症しますが、「お血」を調整する漢方薬である「駆お血剤」を服用することで症状の消失、軽減が計れます。

一般に女性は男性に比べて慢性的な症状を抱えている人が多いものですが、
生理不順など慢性的な症状にも漢方は効果を発揮します。常習性の頭痛や便
秘は、現代医学では治すこと が意外に困難なのですが漢方ならさほど難し
くはありません。

男性より女性のほうが漢方が合う理由は女性のほうが男性より強くホルモンの影響を受けているからです。女性の体は卵胞ホルモンや黄体ホルモンといった女 性ホルモンの分泌とその働きによって女性である特徴が備わり、健康状態もコントロールされています。

それら女性ホルモンの分泌が乱れ、ホルモン全体のバランスが崩れると、女性特有の症状や病気を引き起こすことがあります。 それに対して漢方で用いる生薬には女性ホルモンに作用し、ホルモンのバランスを整えるものが数多くあるのです。

PART1の「漢方とはなに」でものべましたが、漢方では心と体は密接に関係していると考えています(心身一如)。わかりやすく現代的に考えてみれば、下の図で示すように「内分泌系」「神経系」「免疫系」が密接に関係して心身を守っており、ストレスなどで内分泌系に影響が出ればそれらは心や体を守る機 能にまで影響が及ぶことを示しているといえます。女性は強くなったとよく言われますが、「ストレス」と「素敵な男性」にはまだまだ弱いということでしょうか?

今日、女性特有の症状に悩まされている人が増えていますが、まずは「漢方は女性に合う」という事を知っていただきたいと思います。
次回は女性によく使われる漢方についてご紹介させていただきます。

                  (協力 カネボウ薬品株式会社)



★編集後記

Spring has come. 
ようやく暖かくなりました。
先日、近所の土手を歩くと、桜は三分咲きでした。老夫婦や子ども連れのお父さん、川辺で遊ぶ小学生にワンちゃん連れも、、皆それぞれの春といったところです。

毎年この時期になると、花見を計画するのですが、忙しくて見所を逃したり、週末が雨天だったりと叶っていません。
天気予報を眺めながら、今週末あたりをねらっていますがどうなることでしょう。

みんなのもとへ、はやく春よ来い。

ASKAレディースクリニック掲示板〜カキコお待ちしております♪
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★発行者  ASKAレディースクリニック  中山雅博
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