検卵
検卵は、顕微鏡下で採取された卵子の状態を詳しく調べて、治療に適した卵子を選び出す作業です。 主に「卵子の成熟度を確認すること」と「変性卵を除外すること」の2つの工程があり、当院では成熟卵子を治療対象とします。
卵子の成熟度の確認
成熟卵子
成熟卵は、第一極体と呼ばれる小さな細胞がみられます。これは卵子が、受精可能な状態であることを示しています。

未成熟卵子
未成熟卵子は、まだ受精準備が整っていない卵子です。卵核胞と呼ばれる核が見えたり、極体が出現していなかったりする状態を指します。未成熟卵子のままでは受精能力がなく、また、体外で成熟しても治療成績が芳しくないので当院では治療に用いておりません。

卵丘細胞の状態から判断
採卵直後の卵子は、卵丘細胞という細胞に覆われているため、第一極体や卵核胞などが見えにくいことがあります。そのため、当院胚培養士は経験と技術を駆使し、卵丘細胞の様子などから総合的に成熟度を判断しています。
変性卵の除外
変性卵とは、細胞として生きていない状態の卵子のことです。卵子の細胞質が黒ずんで見えたり、中身がなかったり、引き裂かれたような状態になっていることがあります。変性卵は治療に用いないため、検卵中に除外されます。

検卵の実際
成熟卵子
検卵時に上手にピントを合わせると、成熟卵子の特徴である第一極体が確認できます。
動画内では時計でいう12時の方向に第一極体が確認できます。
未熟卵子
顕微鏡のコントラストを強めているため、暗くて非常に見にくい動画ではありますが、最後あたりに、一瞬ピントが合って、時計でいう11時のあたりに卵核胞が見えます。
変性卵
卵子の細胞質が崩壊しているものが観察できます。