治療費

諸検査にかかる費用

血液検査の料金

不妊治療では様々な局面で血液検査によってホルモン状態のモニタリングを行います。
項目により測定する時期が決まっており、月経時に行われる採血では主に卵巣機能を調べています。
卵巣年齢を調べる抗ミュラー管ホルモンは重要な項目ですが、保険診療では体外受精を行う方への実施しか認められておりません。

血液検査料
(概算)

月経開始時
(卵胞期)
LH・FSH・PRL・エストロゲン・テストステロン・貧血 2,730円
排卵後(黄体期) 黄体ホルモン 860円
その他 抗ミュラー管ホルモン(AMH) 2,570円

テストステロンは排卵障害がある方のみ保険で検査できます。

超音波検査の料金

超音波検査は卵胞計測を行うことで排卵日を予測する重要な検査です。
ほぼ毎回の診察で実施されます。

保険診療 周期1回目 1,590円
周期2回目以降 1,430円
自費診療 毎回同額 2,750円

超音波検査が保険適応となる場合

  • 初診月に行われる場合:1回
  • 自然排卵周期での卵胞計測:周期で1?2回(hCG注射した場合は2回)
  • 排卵誘発剤を使用している周期での卵胞計測:周期で3回まで

超音波検査が自費となる場合

  1. 生殖補助医療(体外受精、顕微授精)を行う方で
    • 43歳以降の場合
    • 43歳未満だが保険診療の治療回数を超えた場合
  2. 妊婦された場合

その他の検査料

概算(税込)

ヒューナーテスト 検査料・採取料・判断料 280円
子宮卵管造影検査 検査料・造影剤(イソビスト)・投薬料 5,000~7,000円
精液一般検査 精液量・精子濃度・運動率・奇形率・直進性・赤血球および白血球の有無 1,180円

一般不妊治療の治療費

一般不妊治療とは、タイミング法(自然周期および排卵誘発周期)と人工授精を指します。

タイミング法

超音波検査で卵巣に発育する卵胞の大きさを計測することで排卵時期を予測し、排卵日にタイミングを合わせて性交渉を行う方法。
自然排卵周期で行う場合と排卵誘発剤を使用する場合があります。

毎回の診察では超音波検査が行われますが、請求される料金は受診回数や治療内容により異なります。
排卵を予想するために必要な診察回数は月経周期の長さにより異なりますが、通常1~4回です。

支払い例(概算)

  1. 自然排卵周期でのタイミング法

    再診1回 超音波検査1回の場合
    支払い合計 1,810円

  2. 自然排卵周期でのタイミング法

    再診2回 超音波検査2回 hCG5000単位注射の場合
    支払い合計 3,910円

  3. 排卵誘発剤を併用した周期でのタイミング法

    再診2回 クロミッド1錠×5日間 超音波検査1回 hCG5000単位注射の場合
    支払い合計 2,800円

  4. 排卵誘発剤を併用した周期でのタイミング法

    再診3回 クロミッド1錠×5日間 超音波検査2回 hCG5000単位注射の場合
    支払い合計 4,440円

  5. 排卵誘発剤を併用した周期でのタイミング法

    再診4回 クロミッド1錠×5日間 超音波検査3回 hCG5000単位注射の場合
    支払い合計 6,090円

人工授精

超音波検査で卵巣に発育する卵胞の大きさを計測することで排卵時期を予測し、排卵日に夫の精子を子宮内に注入する方法。
自然排卵周期で行う場合と排卵誘発剤を使用する場合があります。

支払い例(概算)

  1. 自然排卵周期での人工授精

    再診2回 超音波検査1回 hCG5000単位注射 人工授精 抗生剤フロモックス3錠×2日間 精液検査料(再診)
    支払い合計 8,640円

  2. 排卵誘発剤を併用した周期での人工授精

    再診4回 超音波検査3回 hCG5000単位注射 人工授精 フロモックス3錠×2日間 精液検査料(再診)
    支払い合計 10,820円

体外受精(顕微授精)料金解説

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