子宮内膜フローラ(EMMA&ALICE)
~先進医療~

腸内や口腔内と同様に子宮内にも善玉菌と悪玉菌からなる細菌叢(フローラ)があります。
最近の研究で悪玉菌による慢性子宮内膜炎は不妊の一原因と報告されています。
子宮内膜細菌叢検査(EMMA)、慢性子宮内膜炎検査(ALICE)はこうした異常を調べるための遺伝子検査です。
この結果で異常が判明した場合には、抗生剤やプロバイオティクスによる治療で妊娠率の向上が期待されている検査です。

検査をお勧めする方

  • 慢性子宮内膜炎の疑いがある

検査の流れ

自然周期の場合は、排卵が近く子宮内膜に厚みが出る時期に、ホルモン補充周期では子宮内膜調整を行った後に検査を行います。検査結果はおよそ2〜3週間で報告されます。
子宮内膜炎やフローラの異常が判明した場合は抗生剤やプロバイオティクスで治療を行います。必要に応じて再検査を行い、改善を確認してから不妊治療を再開します。
反復不成功の方にはERA検査と同時に受けることをお勧めしております。

注意事項

  • 子宮内膜の採取は子宮体部の癌検診と同様で、チクッとした痛みがありますが短時間で終わります。
    検査後は数日間出血が続くことがあります。検査当日の入浴はシャワーのみとしてください。検査後はそのまま服薬を続けて次の月経を待ちます。
  • 合併症として出血、まれに子宮内膜炎、極めてまれに子宮損傷があります。
  • 検体の状態によっては検査が不成功となり再検を行う場合があります。
  • 検査結果によっては再検査、再々検査が必要となります。そのため不妊治療が再開できるまでに数ヶ月を要することがあります。

料金(非課税)

EMMA&ALICE 52,000円

子宮内膜受容能検査(ERA検査)を受ける、もしくはすでに受けた場合に上記検査料は20,000円となります。

抗生剤と乳酸菌(サプリ)は自費となります。

TOP