子宮内膜受容能(ERA検査)
~先進医療~
子宮内膜受容能検査は生殖補助医療で得られた受精卵を子宮に移植する際に、子宮内膜が受精卵を受け入れ可能となる時期(着床ウインドウ)を調べる検査です。
移植の時期とウインドウにずれがある場合、反復不成功となったり、流産を繰り返したりすることが最近の研究で明らかになり、遺伝子解析検査で診断ができるようになりました。
この検査で異常が判明した場合、それに併せた胚移植の時期を設定することで妊娠率の向上が期待されている検査です。
検査をお勧めする方
- 良好胚を2回以上移植しても着床または妊娠に至らない(反復不成功)
検査の流れ
ホルモン補充周期による凍結胚移植と同じスケジュールで子宮内膜の調整を行います。
内膜の厚みが目標に達したら黄体ホルモン剤を開始し、120時間後に子宮内膜の組織を採取します。
検査結果は、およそ2〜3週間後に報告となります。その解析結果から次回の胚移植に最適なタイミングを設定します。
注意事項
- 黄体ホルモン剤(内服錠や膣錠)の使用はできるだけ時間通りにしてください。
特に初回の服薬はこちらから指定する時間を必ず守ってください。 - 子宮内膜の採取は子宮体部の癌検診と同様で、チクッとした痛みがありますが短時間で終わります。
検査後は数日間出血が続くことがあります。検査当日の入浴はシャワーのみとしてください。
検査後は新たに処方された薬剤を服薬し次の月経を待ちます。 - 合併症として出血、まれに子宮内膜炎、極めてまれに子宮損傷があります。
- 検体の状態によっては検査が不成功となり再検を行う場合があります。
- 着床ウインドウのズレが大きい場合、再検査を行う場合があります。
料金(非課税)
ERA検査 | 135,000円 |
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診察投薬料 (保険診療自己負担分) |
8,000円(目安) |
子宮内膜フローラ検査(EMMA&ALICE)を52,000円ですでに受けた場合、上記検査料は102,000円となります。
診察投薬料は、内容により料金が異なります。