黄体化非破裂卵胞

排卵の診断

内診室で行われる超音波検査でモニター画面に映し出される“丸く黒い影”が卵胞です。卵胞は卵子そのものではなく、その卵胞液中に卵子は存在します。この卵子は極めて小さいため超音波で映し出すことはできません。
従って医師が口にする“排卵”とは卵子が放出されたという目撃証言ではなく、現状証拠を集めて排卵が起こったと推測しているに過ぎません。

具体的には排卵前のピンと張りつめた卵胞の形が崩れ消失する、卵胞内部に血液が溜まり腫大する(出血黄体)、子宮の内膜が排卵前の葉っぱ状から白っぽい色調へ変わることで排卵と判定します。
また排卵に伴い黄体ホルモンが分泌されると基礎体温は上昇します。人によっては排卵痛と排卵出血を自覚する人もいます。このようにして排卵が起こったことの診断は総合的に行われます。

黄体化非破裂卵胞(LUF)とは

ところが排卵したと思われても実際には卵子が外に飛び出さない現象があります。超音波検査で観察すると排卵前とほぼ同じ大きさと色調の黒い影がそのまま残っています。基礎体温は上昇しているのに排卵が起こっていない現象を“黄体化非破裂卵胞(LUF)”といいます。

LUFの原因

はっきりした原因は不明ですが、卵胞壁の破裂にかかわる炎症物質プロスタグランディンとの関連性が指摘されてます。プロスタグランディンは痛みの原因物質で鎮痛剤はこの産生を抑えることで鎮痛します。実際に排卵の頃にボルタレンやロキソニンなどを続けて服用すると排卵が遅れることがあります。

LUFの診断

LUFは排卵前後に超音波検査を行うことで確認できます。また次の周期の月経中に診察を行い卵胞の遺残が確認されればそれを裏付ける所見となります。

LUFの影響

LUFに自覚症状はありませんが、いつもより月経が早いもしくは遅い時、月経量が少ない時などはこうした異常が起こっている可能性があります。
翌月に持ち越したLUFは月経時にもホルモンを分泌したり、途中で排卵したりすることで新しい卵胞の発育に影響したり月経周期を乱したりします。
しかし悪さをせずに消失してゆく場合には新しい卵胞の発育が期待できます。
LUFが消えることもなく、また新しい卵胞の発育も期待できない場合には、ホルモン剤を服用してリセットした方が正常な排卵周期に早く戻れます。

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