2010/09 38歳 治療期間:2年 治療法:顕微授精

妊娠の秘訣・心がけていた事

とにかく諦めることなく信じて治療に臨んだこと。これに尽きます。自分がすべきことは、生活リズムを見直し、体調管理をし心身共にリラックスした状態で(といっても不安定になりますが)。あとは中山先生におまかせしたことでしょうか。自分ではそれ以上、どうすることもできませんでしたから。

その他(通院・治療費・家族など)

家と職場の間にあり、通院はそれほど苦にはなりませんでした。
夫も全面的に協力してくれ、採卵のときも同行してくれたことは大きな支えになりました。一人よがりな治療でなく、夫婦共に望んだもの(治療)であったことが何よりだと思っています。

治療中の方へのアドバイス

2年もの間治療に通い精神的に追いつめられることも多々ありました。ただ夫婦ともに「子は授かりもの」だから。その日が来るのをじっと待とうと考えていたし、何より、中山先生をとても信頼していたので、必ず良い結果が得られることを信じて疑いませんでした。
治療のステップアップのタイミングも大事です!!

スタッフへのご意見など

いつも笑顔で対応して下さったことに本当に感謝しています。
もしスタッフのみなさんが笑顔を向けて下さらなかったら、根気よく通院できなかったかもしれません。(これは本当です。)
無事に第一子を出産しましたら、第二子もどうぞよろしくお願いします。

2010/09 39歳 治療期間:2年11ヶ月 治療法:体外受精

妊娠の秘訣・心がけていた事

・運動(週2~3回くらい)のヨガ、エアロビクス等⇒ストレス解消にピッタリでした。
・冷え改善の為、しょうが入りサプリやしょうが紅茶、しょうが系料理をよくとりました。
・年中、レッグウォーマー&腹巻きを家の中にいる時は必ずつけていました。
・足湯(アロマオイルを入れるとリラックス効果大でした)

治療内容

1人目はハネムーンベイビーで授かり、まさかの2人目不妊でした。1つ目の病院で、タイミング→腹腔鏡検査→人工2回にチャレンジしました。ASKAでは、人工からすたーとしましたが、誘発をかけるたび次の月に卵が残り、ピルでリセットのくり返しでした。年令的にもタイムリミットもせまっていたので、体外へ進む事に・・・。1回目移植→化学流産、3回目移植→けい留流産と2度も流産を経験した後、5回目移植でやっと妊娠する事が出来ました。3度も採卵しましたが、注射より薬より通院よりも≪自然妊娠では絶対に体の外に出ていくことのない、自分自身の卵を取り出してしまう事≫に何よりも、さみしさと悲しさと、せつなさとつらさを感じました。

その他(通院・治療費・家族など)

通院:電車とバスを乗り継いで40分ぐらいで、あまり苦にはなりませんでした。
治療費:1つ目の病院での治療費を合わせると180万円近くかかりました。人工までは毎月の生活費から、体外~は(収入源度額をこえた為、助成金ももらえず・・・↓)貯金をくずしてのねん出でした。
家族:夫は、仕事柄出張が多く、タイミング、人工の際は日程調整がうまくいかず、けんかばかりで、凹むことも多かったのですが、体外へ進み、やっと理解も得られ、結果的には、ケンカをくり返すことで、やっと夫婦仲良くなれた気がします?

治療中の方へのアドバイス

結婚後すぐ授かった息子も11才に・・・。2人目との年令差が開くたび、あせりといら立ち、自分へのふがいなさを感じ、過呼吸・不眠に・・・。そんな私が、40才を目前にし、この度“ご縁”に恵まれました。“必ず私にも未来の赤ちゃんとのご縁がある”と信じて、いい“ご縁”が舞いおりてくるのを待ちましょう。私も待ちました。長い、長い間、11年間待ちました~。(長かったぁ~~)

スタッフへのご意見など

約2年もの間、お世話になりました。受付の方をはじめ、スタッフの皆様、あたたかく、やさしい言葉をかけていただき、とても親切にしていただきありがとうございました。そして、中山先生・・・先生のおっしゃる“これは運ですから・・・。の言葉を心から信じる事が出来た時、納得した時、ある意味心が開き直れ、そして授かる事ができました。
心から感謝しております。

2010/09 32歳 治療期間:11ヶ月 治療法:排卵誘発タイミング法の休憩中、自然排卵

妊娠の秘訣・心がけていた事

・コーヒーを飲むのを止め、たんぽぽコーヒーに。これを始めてから、低体温気味だったのが改善されました。
・身体をとにかく冷やさないように、靴下を寝る時も履いていたり、冬場は腹巻をしたりしてました。
・冷たい飲み物を控えました。

治療内容

子宮筋腫×2の経過観察をしながらの治療でした。とはいっても、主人のステップあっっぷへのふん切りがなかなかつかず、又、その主人が骨折した為やむなく治療を休んだり、再開してクロミッドを処方していただき始めたら、筋腫が邪魔して排卵が確認出来なかったりと・・・何ともスムーズとは言い難い治療で中山先生にもご迷惑を多々お掛け致しました。

その他(通院・治療費・家族など)

治療に通う事自体に何の抵抗もありませんでした(結婚前から筋腫の存在は知っていたから、近い将来行った方がいいと思っていましたので)。
ただやはり、実家、義実家、そして主人のさりげなくも暖かい支えがあってこそ続けられるものだな、というのは実感できました。

治療中の方へのアドバイス

あまり思い詰めず、思いを適度に発散させる意味でも不明点や不安などはささいな事でも先生へ相談してみる事かと思います。

スタッフへのご意見など

中山先生始め、院内のスタッフの方々もいつも丁寧に暖かく対応していただけたので、気負わず通い続ける事が出来ました。本当にありがとうございました。

院長の今月のひとこと

2021年9月15日

今日は不妊治療のお金の話です。
来春の不妊治療の保険適応拡大に向けての事務作業が進んでいるようですね。
「えっ?不妊治療って保険効かないの?」と驚かれている方も多いでしょうね。
実際に治療を始めてみて、病院の支払い明細を見て実感されているのではないでしょうか。
治療を提供している我々が一番、違和感を感じているくらいですから。

保険が効かない理由は、不妊の原因が多岐におよぶこと、調べた結果として原因不明も多いこと、
そして生殖医療の進歩のスピードに保険制度が対応できていないことがあげられます。
ひとつ例にあげてみましょう。不妊治療を大きく変えたイノベーションって何だと思いますか?
答えは超音波診断装置です。
超音波検査は産婦人科におけるIT革命並の激変をもたらしました。
超音波検査が本格的に産婦人科に導入されたのは1980年代。当時の経腹超音波検査は精度も
良くなかったため、胎児の発育の確認が主でした。
現在、主流となっている経膣超音波検査は90年代からのものです。
それまでは基礎体温や子宮頸管粘液などの間接的な検査により“だいたいの排卵日”を予想
してきましたが、まあ当たりませんでした。超音波検査の導入により卵胞の発育が直接肉眼的に
評価できるようになり、不妊治療は大きく進歩しました。

いまや不妊治療には欠かすことのできない超音波検査ですが、自然周期の排卵日を調べることを
目的とした使用は保険が効きません。
「なんで〜?」と思いますが、理由は排卵日の予想のための超音波検査は病気の原因を調べる
場合とは使用目的が違うからです。
排卵障害の人の場合は排卵誘発剤を使用しますので、この場合は病名がつくので超音波検査は
保険適応となります。ただしその場合でも月に2〜3回までと上限があります。

理屈を言われればそれまでですが、タイミング法は不妊治療の最も基本的な治療であるにも
関わらず、保険が認められない現状はどう考えてもおかしいですよね。
超音波検査が臨床の現場に導入されて30年も経過しているのにこの状態なのです。
これって関連各所の怠慢ですよね。

それだけではありません。超音波検査は1回の検査料が5300円もします。
ものの数秒で終わる卵胞計測にしては高額過ぎます。超音波検査は、昔は1台数千万円したため、
検査の点数もそれに見合ったものとなっていますが、現在はモノクロタイプだと200万円程度です。
それなのに点数はアップデートされず、当時とあまり変わっていないのです。

来春の保険適応拡大に期待する声が大きいですが、こういった状況を考えると、今回の保険適応の
拡大が現状に即した細やかな内容になるとは到底思えません。

この点を我々は大きく心配しております。

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2021年8月18日

若者のスポーツ観戦離れが進んでいるそうで、長時間の試合が敬遠される時代になったと
ネット記事にありました。バブル以降、重厚長大から軽薄短小へと時代は移っておりますが、
スマホの普及でさらに加速していると感じます。あらゆる場面で“時短”に触れることも多くなりました。

外来診療でも治療に必要な情報を説明書として紙媒体でお渡しするのですが、様々なネット情報や不安が
入り乱れている中でそれらを網羅して正確かつ丁寧に伝えることを心がけると、マニュアルは分厚くなってしまい、
時代に逆行しているジレンマを感じます。
かくいう私も家電の取説には目もくれず、スタートアップマニュアルしか読みません(笑)。

治療や検査について患者さんから受ける質問事項もほとんどがマニュアルに書いていることばかりです。
質問する側としては書いてある事の確認の意味合いもあると思うのですが、同じ返答の繰り返しに疲れて
ゲッソリすることも多く、「何を伝えるか」より「どのようにして伝えるか」が大事だと日々、痛感しております。
伝える側としては、伝えたつもりでも伝わっておらず、また聞く側にしては、聞きたいことにしか耳を傾けないものです。

とりわけ体外受精の説明書(冊子)は100ページにもおよびます。内容としては10ページも読めば、
あくびが出る退屈なものです。これを熟読するように求めるのも歯がゆいのですが、何か健康上の問題が生じた場合、
「聞いていなかった」と言われても困るので、書かない訳にもゆかない。
しかしそうした問題は全ての人に起こる訳でもないため、かえって不安をあおることにもなりかねない、、、。
情報提供する側として悩みはつきません。
また世の中には色々な方がおられますので、受け取り方も様々です。
そのため可能性が低くても、重大な事象については当事者としては触れておく必要があるとも考えております。

以前、大学病院で研修医が「この検査で死ぬことがあります」と説明して患者さんを泣かせたことがありました。
これは予期せぬ説明だったからでしょう。これは伝え方に問題があったと考えられます。
しかるに飛行機に搭乗するとき機長から「墜落する可能性はゼロではありません」というアナウンスは聞いたことが
ありませんし、乗客が泣き出すこともありません。その可能性のことを乗客は知っているからです。

そういえば以前、家電の取説の冒頭のページに「食べられません」と注意書きがしてあったのをみて
大笑いしたことがありました。何でも伝えれば良いという訳でもありませんね。

伝えたいことが多すぎて、最重要なことも伝わらないとあっては一体何をしているのやらと苦笑します。
当院では現在、こうした観点から患者さん用の説明書やマニュアルの見直し作業に取り組んでいます。
具体的には図式やイラスト、漫画、動画などによる方法を模索中です。

そう言いつつ、いけませんね。このコラムも長文になってしまいました。

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2021年6月9日

「今月ひとこと」のタイトルは、どこへやら(笑)。
かなり久しぶりの投稿です。
   
従来、院内で閲覧できた「私の妊娠報告書」は感染防止のため
現在は手に取ってご覧になることができません。その代わりに
データ化した紙ファイルのホームページへのUp作業が進行中ですので
そちらをご覧ください。
   
さて報告書のコメント欄に「院長はあまり笑わない」という記載が
散見されます。
コロナ禍でマスク着用なので口元の表情が読めないため
目だけで感情を表現することの難しさがあるものの、
笑うことが少ないのは事実でしょう。
まあ「いつもニヤニヤしています」よりはいいかと思っています。
   
別に怒っている訳でも機嫌が悪い訳でもありませんが、
外来診療では「笑わない」のではなく、「笑えない」状況が多いというのが
実情です。
   
例えば流産を繰り返されている方が妊娠された場合
妊娠の始まりは流産の始まりとも言えます。
流産を経験している方の場合、妊娠判定陽性を伝えても笑顔は控えめです。
心配と緊張のため表情が硬いのが見て取れます。
こちらもそれが分かるので、満面の笑みという気持ちにはなりません。
卒業するまで(正確に言うと出産を終えるまで)は安易に「妊娠おめでとう」とは
言えないのです。
   
逆に初めての妊娠を心から喜んでいる方の場合
喜びの対面のはずが、私の無表情に違和感を感じられるかも知れません。
経過が順調でも翌週には流産となっている場合があります。
年齢によりますが20〜40%の確率で流産は起こるのが現状です。
そうした可能性を考えると“笑顔”の「おめでた宣言」は慎重になってしまいます。
   
流産された方の場合
かなりの確率で泣かれます。
苦労の末の妊娠ゆえ、こちらも泣けてきます。
この状況で私がおかけする言葉は無力で支えになっていないかも知れません。
ただただ結果を共有し悲しみに共感するしかできません。
   
妊娠判定陰性が続く方の場合
治療を続ければ可能性があることを伝え、その上で次の治療の提案をします。
しかし十分頑張っている方に“笑顔”で安易な励ましはできません。
患者さんのネガティブな気持ちを逆撫でることにもなりかねません。
気持ちがポジティブに変わるのには時間も必要です。
   
と言った具合に、喜びと悲しみが入れ替わる悲喜こもごもの外来診療において
こちらの感情のスイッチの入れ替えは頻回になり、これはかなり疲れます。
前の流産した方への思いを引きずって、次の妊娠された方の診療に
当たることも多いため、重く険しい表情になっていることも
あるだろうなと思います。
   
できるだけ笑うようにできれば良いのですが、、、
まあこんな状況をお察しいただければ幸いです。


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